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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
16話
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が当たる。的が大きくて、動きが鈍いのだ。格好の的ということだ。

「結局、ジリ貧かよ…………何か、不利な状況ばっかりだよな、俺って……」

自らそのような状況に首を突っ込んでいるのだ。自業自得といえば自業自得だろう。だが、その状況を放っておけないから、こうなっている。難儀な性格だ。

「あ、そういえば…………そろそろ一夏たちが来てもおかしくないか……」

そう思い、索敵すると1km前方にISが見えた。白式と紅椿だ。

「もう、近くまで来てたか……」

俊吾は白式と紅椿にチャンネルを繋いだ。

「おい、一夏、箒さん、聞こえるか?」

「俊吾!?何してるんだ、一体!?それに、その格好……」

格好……?あ、今重砲パッケージ展開してるんだった。ま、いっか。

「いや、まぁ色々あったんだ。でだ、お前ら俺が少しの間、銀の福音の動きを引き止めるから、仕留めてくれよ」

「あ、ああ、分かった」

「了解だ。一夏、行くぞ!」

何か、箒さんが変に張り切ってるが先にこちらを仕留める。

俊吾は、注意を引き付けるためにバルカン砲を放つ。銀の福音はそれを避けるが、俊吾は上手く調節しながら一夏たちが攻撃が当てやすい位置に誘導する。

「―――来た!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

一夏は箒から飛び降り、零落白夜を発動して銀の福音に攻撃する。タイミング的にはよけられない。そう思った。

だが、銀の福音はそれに反応し避けた。

「うわっ!」

的を失った一夏は体勢を崩すが、何とか立て直す。

「嘘だろ……。今のタイミングで避けられるか…………」

……多分だけど、銀の福音の反応速度が上がってる…………?いや、多分じゃない。最初の頃に比べたら、動きが全然違う。これはまずいかもしれない。

「一夏、一回体制立て直すぞ」

「お、おう。箒、一回距離をとってくれ」

「大丈夫だ。私ならそんな必要はない」

箒はそう言い、銀の福音に向かっていく。

「あ、おい!」

一夏がそう言うが箒はそのまま行ってしまった。

「行っちゃったよ……」

「まぁ、時間を稼いでくれるって言うなら、それはそれでいい」

はぁ、今の状態じゃまともに動けないしな。反応速度が上がった銀の福音を相手に出来る気がしない。重砲パッケージはパージするか……。火力がかなりキツいけど、こいつらがいれば何とかなるだろ。

「重砲パッケージ、パージ」

俊吾がそう言うと、重砲パッケージは拡張領域に戻った。

ふぅ、だいぶ軽くなった。これで動けるな。

「……なぁ、俊吾。さっきのってパッケージなのか?」

俊吾が一息ついていると、一夏がそう言ってきた。


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