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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
16話
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太平洋の海上を俊吾は移動していた。だが、先程から気分が悪い。原因は分かっている。高感度センサーを起動していないからだ。しかし、高速移動パッケージはインストールしたが、高感度センサーまではインストールしていなかった。完全に失敗である。だが、そんなことを気にしている暇は無い。もうすぐ、銀の福音潜伏区画である。気を引き締めなければ、こちらがやられる。
少し進むと楯無が落ちたとされている浮島が見えてきた。浮島はそこまで大きくないから、ハイパーセンサーを使い楯無を探す。すると、直ぐに見つかった。俊吾は直ぐに楯無の近くに降り、楯無の状態を確認する。
意識は無く、傷は背中に火傷をしている。そこまでの大怪我とは言えないが、この火傷は後々跡が残ってしまうかもしれない。
「ん…………誰…………………?」
「楯無さん?意識があるんですか?」
「その声……俊吾くん?…………っつ!」
楯無は俊吾の声を聞いて、楯無は体を動かすが顔を歪ませて苦しそうに息を吸う。
「そっか……私、襲われたんだった…………」
「そうです。だから、動かないでください。今から運びますから」
そう言って、俊吾は楯無を抱きかかえる。背中の火傷に手が触れないよう細心の注意を払う。
「え、ちょっと……」
「動かないでくださいね。背中に手が行っちゃいますから」
抱っこ状態なのでお互いの体が密着する。だが、これは仕方ない。お姫様抱っこだとどうしても背中に手が行ってしまう。おんぶにしても背中はパッケージ展開のため色々の物が出ているため背負えない。よって、抱っこになった。
…………素晴らしい感触があるが、気にしない。気にしたら死ぬ。色んな意味で。
飛び立とうとした瞬間、ハイパーセンサーが何かを捉えた。
「っ!銀の福音か!」
接近速度はかなり速い。予測では10秒後、接触する。
「楯無さん、少し待ってて下さい。あいつを倒してきますから」
「あっ……」
楯無は下ろされたとき、少し残念そうな顔をしたが直ぐに顔を引き締めた。
「俊吾くん。あいつ、一撃一撃の火力が高いわ。一発もらうと結構辛いかもしれないから気をつけて」
「分かりました」
俊吾はそう言って、飛び立った。
◇ ◆ ◇ ◆
俊吾が島から離れるように加速すると、銀の福音も追いかけてきた。だが、速度はあちらの方が速い。
こっちは高速移動パッケージを全開で飛ばしてるのに、追いつくか…………。軍用でリミッターは外されてるだろうけど、それにしても凄くないか……?う〜む、何か特殊なパーツでも使ってるんだろうか。特殊武装もあるって話だし、気を付けないと。
突然、銀の福音からエネルギー弾が発射された。俊吾はそれを何とか避け、急速
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