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久遠の神話
第六十三話 明かされる秘密その十
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「北欧やキリスト教はまた別ですね」
「はい、キリスト教はまた違いますので」
「神々の世界は精神世界からはじまりますので」
 ガイアは地球の女神だがその生誕は精神世界からだというのだ、神々は心にある存在だからである。
「そうなります」
「あの、何かお話が」
「そうよね」
 上城と樹里はここで目を丸くさせて言った。
「難しくて」
「わからないんですけれど」
「すいません、そうでしたか」
 聡美も二人に言われて気付いた。
「ではわかりやすくですね」
「それでお願いします」
 樹里が言う。
「ちょっと今はわからないんで」
「つまりです。それぞれの神話の世界があるのです」
「ギリシアなり北欧なりのですね」
 こう言われると樹里もわかった、上城も。
「そしてキリスト教も」
「はい、私達はそのギリシアにいまして」 
 それでだというのだ。
「ガイア母様から生まれたのです」
「そこから銀月さん達が生まれて」
「力等も教えてもらい身に着けていきました」
「そういうことなんですね」
「はい、それで姉様は」
「そこからはわかります」
「僕もです」
 上城も言う。
「そのエンディミオンさんを神様にしたいんですね」
「そうです」
「そしてなんですね」
「はい、永遠に共にいたいのです」
「僕達を戦わせて発散される力を集めて」
「それをネクタルやアンブロジアに入れてです」
「そういうことですね、わかりました」
 聡美に大してはっきりとした表情で答える。
「だからこそですね」
「私は貴方達を犠牲にすることは反対です」
 聡美ははっきりと言った。
「そしてもうこの戦いを止めたいのです」
「戦いを止める為に」
「貴方達に協力しているのです」
「そして私ともこうして共にいるのです」
 マガバーンがまた語る。
「私はこの前インドから来日したばかりですが」
「剣士として目覚められたのは」
「この前です」
 こう大石に答える。
「しかしそこで多くの戦いを経験しました」
「怪物はインドにも出たのですか」
「そうでした」
「そこで闘われて」
「一日に何度も怪物達と闘いました」
「何度もですか」
「毎日です」
 そうしたというのだ、尚大石にしろ他の剣士達にしろ怪物と闘うのは多くて一日に一度か二度だ、それも毎日ではない。
 しかしマガバーンはというのだ。
「そうして闘ってきましたので」
「それだけ経験を積まれたのですね」
「そして力を蓄えてきました」
 剣士としてだというのだ。
「そしてこの力で戦いを終わらせます」
「剣士を一人も倒すことなくですか」
「そのつもりです」
「そうなのですか」
「それでなのですが」
 マガバーンは語り続ける。
「戦いを止めるにあたっては剣士のそ
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