第16話 小規模な晩餐会
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国で話し合った結果英雄のままだそうだ。
なんか縁起が悪い感じで嫌なのだが。
「学園都市までセシリアの部隊が送ってくれるんだろう」
「はい、姫と大尉を護衛させていただきます」
「ああ、よろしくな」
「私も一緒に行きたかったのですが」
「母上は立場上無理なので諦めてください」
「でも……」
最初はセリアが学園都市まで送ると言いだしたのだが、さすがにアルト王やセシリアに止められた。
「キラ様に今度いつ会えるかわからないじゃないの」
「今度は30年後ではないから安心しろ」
「30年後だと私は天国にいるでしょうね」
「……」
なんて言い返せばいいんだ。
そうだなと言うのか。
むむむ、どう返す俺!
「30年後か〜、あたいは変わっていないわね」
「私は少し大人になっているかもしれませんね
2人の魔人には30年後は今とあまり変わらないみたいだ。
そんな言葉より俺のフォローしてくれよ。
「キラ様……」
恨めしそうに俺を見るセリア。
「いや、その……」
「
3ヶ月後には春休みがあるのでその時に帰ってくるよ」
アリスの言葉にセリアは微笑んだ。
アリス、ナイスフォローだ!
あとでアメでもあげよう。
ちなみにアリスともこの1ヶ月で仲良くなった。
ただ『姫』と言われるのがイヤみたいなのでしかたなく呼び捨てになった。
アリスも俺のことをキラと呼ぶようになった。
「キラ様」
第4王妃が俺に話しかけてきた。
「なんでしょう」
親しくないのでそれなりに言葉を選ばないと……めんどくさいな。
「私の2人の娘が学園都市で勉学に励んでいますので、気にかけていただくとありがたいのですが」
「そうだったな、あとクリスティーナとラクテリーシアの2人もいるので、気にかけてあげてください」
「わかった」
アルト王には6人の娘がいる。
第1王妃に2人、第3王妃に1人、第4王妃2人、第5王妃に1人と全員が女子なのだ。
すごい確率だな。
アルト王は男の子が欲しいみたいで今も夜のお勤めに励んでいるとのことだ。
次女と6女のアリス以外は全員学園都市に通っている。
ちなみに次女は5年前にポルトガルの皇太子に嫁いだとのこと。
晩餐会が終わり部屋に戻った俺はベッドに潜り込んで寝ようとしたがどうにも眠れない。
学園都市では護衛もするが、俺もアリスと一緒に生徒として通うことになっている。
アルト王やセリアそしてセシリアまでもが俺を学園都市で学ぶことを勧めてくれたのだ。
セシリアは学園都市の騎士専
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