暁 〜小説投稿サイト〜
鉄槌と清風
26部分:25:夜天の帰還
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、フェイト、はやてがつぶやき、お互いの顔をあわせ何かに気付いたように顔を上げる。

 「ねぇ、クロノ君、アルカンシェルって何処でも撃てるの?」

 「何処でも、とは?」

 「たとえば、いまアースラがいる場所」

 「宇宙とかやな」

 なのはが確認する様にクロノへ問いかけ、フェイトとはやてが追随する。

 「何を考えてるんだ?」

 『撃てますよー、宇宙だろうと海中だろうと、何処でも』

 困惑するクロノの変わりに、エイミィが応える。

 「まさか…君達」

 「うん、防衛プログラムを倒して」

 「コアを捕らえて、アースラの前に転送」

 「アルカンシェルで、消滅っちゅーことやな」

 何かに気付いたクロノに、なのは、フェイト、はやての順に答え。

 「はっ、それは判りやすくて良いな、転送はユーノ、アルフ、シャマルの3人でならいけるだろ?」

 「そうだね、コアだけ捕らえられれば、いけると思う」

 「あぁ、そのくらい任せときなって」

 「コアの確保も私ができますね」

 良彦の言葉に、ユーノ、アルフ、シャマルが答え。
 考え込んでいた、クロノが顔を上げる。

 「個人の能力頼りで、大きな賭けだけど、成功すればそれが一番か」

 『とんでもない事を考える子達ね、でも…それでいきましょう、エイミィ時間は?』

 『後2分くらいです、艦長』

 『そう、それじゃ、皆…こっちはアルカンシェルを準備してまってるから、ずばっとやっちゃいなさい』

 リンディが、それに許可を出し、皆は自分のデバイスの確認などを始める。
 良彦も使い切った4発のカートリッジを取り出し、込めなおす。

 「うし…とりあえず、いけそうだ」

 「て、良彦君、なのはちゃん、フェイトちゃん、シャマルお願いや」

 「はい、皆さんの治療ですね…クラールヴィント本領発揮よ」

 『了解』

 「静かなる風よ、癒しの恵みを運んで」

 紡がれる言葉と共に、柔らかい風が3人を包み、怪我やバリアジャケットのほつれなどまで癒し、直す。
 なのはとフェイトが驚いているなか、良彦は安らいだ表情で風に身を任せている…リトの記憶のなか、何度シャマルの癒しに助けられただろうと、多少内心苦笑しつつ。

 「わ、凄い、ありがとうシャマルさん」

 「湖の騎士シャマルと、風のリングクラールヴィント…癒しと補助が本領です」

 なのはのお礼に嬉しそうなシャマル。
 その間小さい声で何処かと通信していたのか、会話を終えたらしく、一枚のカードを中で回転させる。

 『スタートアップ』

 声と共に青い光りがカードを包み一本の杖に姿を変え、それを手におさめるクロノ。

 「だから
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ