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鉄槌と清風
26部分:25:夜天の帰還
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人だ!」

 「は、だったら涙と鼻水ふいとけ、後目真っ赤だ」

 「うっせ、嬉しいときはいいんだよ!」

 ぽいっと投げられるハンカチで顔を拭くヴィータ、苦笑するはやてと他の守護騎士、なのはとフェイト、アルフ、ユーノは一寸驚いている。
 それを見たはやてが、軽く説明。

 「あのふたりは、何時もあんなかんじや、仲ええよなぁ」

 「「仲良くねぇ!」」

 「ほらな?」

 同時に全く同じ言葉を発し、それを苦笑でながされ、なのはたちには頷きで返されて、二人とも少し赤くなってる。
 其処にもう一人空から近づく、黒いコート状のバリアジャケットに身を包んだクロノが近づく。

 「和んでいる所すまないが、時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ…あそこの防衛プログラムをどうにかしないといけない、今の所、此方が考えてるのは二つ」

 すっと指を二本立て

 「一つ、強力な凍結魔法で凍結する」

 「それは、無理だと思います、魔力がある限り無限に再生しますし」

 「再生が始まれば周りを取り込んで、どんどん増えるしね」

 シャマルとユーノがそれを否定する。
 クロノは軽く、頷き

 「二つ、アースラのアルカンシェルで消滅させる」

 「それもダメだろ、こんな所でうったらはやての家まで消滅しちまうよ」

 「アルカンシェルってそんな凄いの?」

 ヴィータが両手で大きくばってんを掲げる…となりでは、なのはが疑問をあげる。

 「撃てば半径百数十キロを反応消滅させる魔導砲っていえばわかるかな?」

 「消滅させたら、その周りもかなり影響があるのか?」

 「そうだね、影響は確実に出るよ」

 ユーノの応えに更に追加して問う良彦。

 「わたしも反対、それ危ないよ」

 「うん、私も反対」

 なのはとフェイトも反対し

 「はやてちゃんの家がなくなるのは困るわ」

 ピントがずれてるシャマル。

 「そういう事じゃないだろう、でもそれならどうする?」

 『はいはーい、あんまり時間無いから会議は早く終わらせてね』

 苦笑するクロノに、タイムリミットが迫る事を教えるエイミィ。
 空の上で胡坐をかき、両腕を組んだアルフが、いらいらした感じで

 「あー、めんどいね、ずばっとぶっ飛ばしちゃえばいいんじゃないかい?」

 「いや、それじゃ再生しちゃうから」

 暴言を吐いてユーノになだめられる。

 「凍らしても倒しても再生、アルカンシェルは効果範囲が広すぎる…てか?」

 どうしたもんか、と考え込む良彦。

 「ずばっと、ぶっ飛ばす…?」

 「何度でも再生する…」

 「アルカンシェルは、範囲問題で撃てへん…」

 なのは
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