BEST FRIEND
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ーへたいけど何気にいい事言ってるじゃねーか」
「頑張れガジル君、シュランちゃん」
ズボンは穿いたが上半身裸のグレイが呟き、ジュビアが笑顔で応援する。
ボギョーン、とギターが鳴った。
「俺が作った曲だ。『BEST FRIEND』聴いてくれ」
そう前置きをすると、ガジルは歌い始める。
「♪カラフル カラフル シュビドゥバー
恋の旋律〜 鉄色メタリック〜」
その瞬間、ギルドが凍りついた。
ティアが殺気を放出した時とは違う意味で。
「♪トゥットゥットゥッ シャララ〜
シュビドゥバ〜 シャララ〜」
「つーか何言ってんだオメェ!」
意味不明な歌詞に声が飛ぶ。
「♪ガジッと噛んだら 甘い蜜〜」
そこまで歌うと、ガジルは隣に突っ立っていたルーシィに小声で声を掛ける。
「おい、踊れよ。踊り子」
「踊り子ォ!?」
突然「踊れ」と言われ、驚くルーシィ。
「踊れ」
「ガジル様直々の御命令です。従いなさい」
「はい・・・」
断ろうとしたが、ガジルのサングラス越しの鋭い睨みとシュランの冷たい声に断れず、ルーシィは泣きながら踊り始めた。
「♪シャララララララ〜」
「うう・・・」
仕方なく、メロディに合わせて即興のダンスをするルーシィ。
「オイオイ・・・楽しそーだなガジルのヤロー。ま、側近とはいえシュランはそういうの苦手そうだよな・・・」
呟きながらスバルがシュランに目を向ける、が。
「・・・♪」
「・・・アイツも楽しそーだなオイ」
シュランはどこか楽しそうにキーボードを弾いていた。
「COOOOOL!不条理な詩にスキャットが響く!今年最大のヒットソングだ!」
「アンタ大丈夫か?」
そして何故かガジルの歌に興奮して涙を流すジェイソン。
「♪シュビドゥバー♪2人ともハモれ」
「シュビドゥバー」
「シュビドゥバーなのです♪」
「シュビドゥバーじゃねぇ!」
「誰かアイツらやめさせろーーーー!」
ステージにコップや丸めた紙、紙飛行機(なぜ?)が飛んでくる。
「サイコーだ!フェアリーテイルー!」
そんな空気の中、ジェイソンのテンションの高い声が響いた。
これが・・・この日に起きた惨劇である。
そんなこんなで後日、雑誌が発売されたのだが、予想通り妖精の尻尾の名を更に悪名高くする結果となってしまった。
ちなみにこの日姿を現さなかったミラは猿轡をかまされた状態で動けなくなっており、1日中ミラを探していたアルカによって発見された。
ボロボロのフード付きマントを着た男性が、ゴミ箱のようになっている空の樽の中に入っていた週刊ソーサラ
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