BEST FRIEND
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ビィは不思議そうな顔をする。
「マスター!新しいギルドの抱負を」
「あ、えーと・・・愛と正義を胸に日々精進」
「うそくさっ!」
緊張しているマカロフは明らかに普段のギルドとはかけ離れた抱負を口にする。
「うわーん!全然あたしになんか構ってくれない〜」
自分を相手にするどころか視線すらも合わせてくれないジェイソンに、遂にルーシィは泣きだした。
「やるしかない!恥ずかしいけど、アレやるしかない!」
そう言いながら、ギルド裏方の着替え室に入っていくルーシィ。
そして数分後―――――――
「みんなー注目〜♪あたし歌いまーす!」
ギルドのステージ上に、バニーガール姿のルーシィがいた。
「ルーシィ!?」
「ええ!?」
「バニーちゃん!?」
突然の登場に驚きを隠せないギルドメンバー達。
(バニーちゃん萌えなのは調査済みよ、フフフ。てか似合っちゃうのよね、あたし・・・)
そこまでして自分の存在をアピールしたかったのか。
・・・それを見ていたルーが頬を赤く染めて「似合うなぁ・・・」と小さく呟いたのは余談だ。
そしてルーシィがいざ歌おうとした瞬間。
「!」
ギルド全体の照明が落ちた。
それと同時に、ステージの垂れ幕が下りる。
「何?何ー!?」
突然の事にルーシィは動揺を隠せない。
「ミラちゃんだ!」
「ミラちゃんの歌が始まるぞ!」
ギルドメンバー全員の目がステージに向かう。
そしてそこにいたのは――――――――
「ガジルーーーーーーーーーー!?」
「ええーーーーーーーー!?」
「シュランちゃんまで・・・何やってるのあの2人!?」
白い帽子に白スーツ、ギターを構えたガジル。
その傍らには、キーボードの前に座るシュランの姿もあった。
「・・・何アレ」
「レッドフォックスとセルピエンテ?」
ティアとクロスも首を傾げる。
予想外の登場人物たちにナツとハッピーは飲んでいた飲み物を噴き出し、エルザは持っていた皿を落とした。
何故この2人がこんな事をしているかというと、今から3時間前の事・・・
『ガジル君、シュランちゃん。もっと皆と仲良くしなきゃいけないと思う』
『・・・どういたしましょう?ガジル様』
『・・・』
ジュビアに言われ、ガジルなりに考えた結果・・・こうなった。
何かいろいろ間違った方向に進んでいる気もしなくもないが。
「♪俺を雇ってくれるギルドは数少ねぇ」
「うわ!何か語り出したぞ!」
突然弾き語りが始まる。
「♪飢えた狼だって拾われたらなつくモンだぜ」
ステージに立つバニールーシィも突然の事に震える。
「♪たとえかつての敵だとしても、友と思い歌って見せよう」
「ギタ
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