BEST FRIEND
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
持ったが、今聞いたら間違いなくいつも以上の力で蹴り飛ばされると考え、止めた。
が、懲りない男が1人。
「どういう関係で?」
「君さぁ、空気読んだ方がいいよ」
「ルーに言われてる・・・」
KY過ぎる発言に、ギルド1の空気クラッシャールーが呟く。
自分がジェイソンの更に上を行くKYだという事は忘れている以前に、気づいていない。
昨日と今日、苛立ちが消えてもすぐに現れるティアは、怒りで小さく震えながら、ジェイソンに指を突き付け叫んだ。
「アイツは悪魔よ!鬼よ!バカよ!私が知る人間の中で1番口が悪いわ!そして私が1番口喧嘩したくない相手よ!だって私の皮肉が通じないんだもの!ああいう上から目線の俺様タイプ、目的の為なら手段を択ばない奴は大っ嫌い!今どこで何をしてるか知らないし興味もないけどね!とにかく私とは関わらないでもらいたいわ!」
ネコを思わせるつり目を更につり上げて早口で捲くし立てると、ティアは不機嫌そうにギルドに新しく出来たミニ図書館へと入っていく。
残されたジェイソンはというと――――――
「クォール!さすが氷の女王!COOLCOOLCOOL!クゥゥゥォォォーーール!」
テンションをさらに上げていた。
ティアの早口を1つも残さずメモし終え、次の取材相手を探し始める。
「あ、あの・・・記者さん・・・」
それをチャンスと見てルーシィが声を掛ける。
「Ohー!クロスとそのチームメイト!COOL!」
が、その後ろにいたクロス達に気づいたジェイソンは、ルーシィの横を通り抜けそっちに行ってしまった。
「あ、週ソラの記者さん。取材ですか?」
「YES!」
風詠みの眼鏡をかけて「魔導士育成大学院魔法学専門教授、ソフィア・ガディス。魔法学について語る」という本を読んでいたサルディアが顔を上げる。
「サルディア!今度魔法学のコーナーに出てよー」
「わ、私でよければ!」
緊張したように答えるサルディア。
その横からスバル、ヒルダ、ライアー、クロスが顔を出す。
「スヴァル!雑誌の紹介文のキャッチコピーを1つ!」
「とにかく俺と勝負しろーーーー!」
「ヒルダ!裏の名前が魔王だって本当?」
「・・・認めたくないがな」
「ライアー!君の恋は進展あるかい?」
「な、なぜお前まで知っているんだ!?」
スバルは|妖精戦闘狂の名を持つ者らしい答えをし、ヒルダは苦々しく答え、ライアーは慌てふためいたように頬を赤く染める。
「クロス!君の姉はCOOLな美人だな!」
「そうだろう?あんな姉を持てた俺は幸せだと思うさ。魔法の腕も一流、頭もよくて全てを完璧にこなす。俺は誰よりも姉さんを尊敬しているんだ」
ティアの事を嬉しそうに目を輝
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ