BEST FRIEND
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「んな事言ったらテメェっ!ティアも悪く書かれてんじゃねーか!半殺しにしたとか何か壊したとか冷淡機関銃攻撃お見舞いしたとか!」
「えぇそうよ、悪く書かれているわよ!でも事実だから認めるしかないじゃない!私はね、アンタみたいに事実相手にバカな行動起こさないだけよ!」
ぎゃあぎゃあと口論を始めるナツとティア。
「Oh!海の閃光!いや、氷の女王!それとも闇狩りの戦乙女!?まぁいいや!ティア=T=カトレーン!」
それを見たジェイソンはナツと会った事で上がったテンションをさらに上げる。
「ティア!質問に答えてくれよ!」
「はぁ!?」
顔に苛立ちを浮かべながら、ティアが振り返る。
そんな彼女を更に苛立たせる質問を、ジェイソンはしてしまった。
「リオン・バスティアとはどんな関係なんだい?」
ピシ、と。
静かに空気が凍りついた。
ギルド内の温度が一気に下がったような錯覚を覚え、それと同時に肌に感じる殺気にメンバーは理解する。
「リオン?何でアイツの名前がこんなトコに出てくんだ?」
突然出てきた兄弟子の名前にグレイが首を傾げる。
が、近くに立つティアを見て、その疑問すらも消え失せた。
「リオン・・・ですって・・・?」
ジェイソンは、とんでもない失敗を犯してしまった。
それは、言うまでもなく――――
「私の前でアイツの名前を・・・出すなあああああああっ!」
ティアを本気で怒らせた事だ。
本気でキレたティアに敵はいない。
容赦なくジェイソンに膝蹴りを決め、苛立ちを現すかのように、近くのコップを握り潰した。
「どんだけイラついてんだコイツは・・・」とメンバーが思ったのは言うまでもない。
「ティア、お前リオンと知り合いだったか?」
疑問が復活したグレイが声を掛ける。
が、直後に「ヤベッ・・・」と気づいた。
「だから・・・っ」
ギッとグレイを睨みつけるティア。
それを見たグレイは自分の身を守る為――――――
「こっち来い!ナツ!」
「んあ?」
先ほどまでティアと口論していたナツを自分の立っていた位置に立たせた。
グレイは素早く距離をとる。
「アイツの名前を・・・」
突然の事にナツは理解できていない。
そして―――――
「出すなって言ってるでしょうがあああああああああああっ!」
「何でぇぇぇぇぇ!?」
ティアの鋭い蹴りが、ナツに決まった。
そのままナツはギルド入り口付近までぶっ飛ぶ。
「全く・・・どいつもコイツも・・・」
苛立たしげに呟くティアは、グレイと間違えてナツを蹴り飛ばした事に気づいていない。
誰もがジェイソンの質問の答えに興味を
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