一部 高校一年
川神一子の師範代ロード
4話 開幕、球技会
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シュートを撃ち、見事三点を取った。
「きゃー、風間クーン!!!」
女子たちがまたもや盛り上がる。しかし、負けじと京極も点を入れてくる。
「大和!!」
龍斗が大和にパスをした。
「フッ!!」
大和がスリーを打つ。
「そう何度も入るか!!」
池上の言葉通り、ボールはリングに当たりはじかれてしまう。
「うおらァ!」
それをガクトが取りゴールに叩き込んだ。
「このゴール下の覇者、島津岳人様をなめるなよ!!」
「俺も一回くらい決めますか」
そう言って、龍斗は自陣のゴールの真下からシュートを打つ。
「あんなん入るわけねー!!」
観客の誰かが叫んだ。が、ボールはリングにかすりもせずにネットを揺らした。
今までで一番、会場が完成に包まれた。
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試合の結果は僅差だったが、F組が勝った。まぁ、S組の残りの三人のメンバーの差だろう。
それほどまでに京極先輩は強かった。あ、あと池上先輩も。
「で、なんですねてんだよ、ガクト」
ガクトは勝ったにも関わらず、ムスっとしていた。
「ガクトの活躍の時だけ、野太い歓声だけだったからじゃない?」
モロが鋭い指摘をする。
「なんで俺様だけ、試合のあとに女子が寄ってこないんだよ!! キャップも、ゲンも、龍斗も、あげく負けた京極先輩のところにさえきてたのに」
「諦めろ、ガクト。顔の差は残酷だ」
同じくあまり活躍しなかったので女子が寄ってこなかった大和が慰める。
「そんな大和を慰めてあげる」
京が腕に抱きついた。するとそこに
「ボクも慰めてあげるよーん」
小雪が後ろから大和に抱きついてきた。
「小雪!?」
「やっほー、試合お疲れ、大和」
小雪はニコニコしながら抱きついている。京も、小雪がまだ自分の恋愛感情に気づいていないためか、あまり警戒はしてないようだ。お互い、大和に抱きつきながら挨拶をしている。この二人は境遇が似ていたため不思議なほど馬が合っている。
「私も大和くんを慰めてあげますよ」
葵冬馬もやってきた。
「お前だけは、遠慮する」
大和がきっぱりと言い放つ。
「残念ですねぇ」
「ほら、ユキあんまり人に迷惑かけちゃいけませんよ」
「うるさいのだー、ハゲー」
「人にそうやってハゲって言っちゃいけません!!」
後ろから小雪に注意する井上とそれに対して反抗気味な小雪。いつものやり取りをしながら葵ファミリー全員登場のようだ。ちなみにガクトは大和の現状を見て、なにか叫んでいた。
しばらく、話で盛り上がっていると、
「何やら、山猿たちが騒いでいるようじゃのぅ」
不死川心がやって
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