一部 高校一年
プロローグ
2話 入学、川神学園
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わけにはいきません。」
何やら今度は小さな可愛らしい女の子が来た。
「私の名前は甘粕真与です。よろしく、えっと・・・」
「黒月龍斗だ、よろしく甘粕さん」
「はい、私はこう見えても大人のお姉さんですからいろいろ頼ってくださいね」
「おう、頼りにしてるよ」
一方、教室の端では
「大和ぉ、いきなり女子に話しかけられてる野郎がいるんだが俺はこの怒りを何にぶつければいいんだ」
「諦めろガクト、あれがイケメンの力だ」
荒ぶるガクトの肩にそっと手をおく大和。いつも、でかいガクトがこの時ばかりは小さく、哀愁を漂わせていた。
「まぁ、龍斗は小さい頃からモテたものね」
ワン子も会話に加わってきた。
「なのに一回もOKを出したことがないからな、付いたあだ名が不落の月だったもんな」
「それは、大和が考えた痛いやつでしょ」
「グハッ!! まさか自分で墓穴を掘るとは」
「そんなドジな大和も好き、付き合って」
突如会話に入ってくる京、しかもきっちりと大和の隣に陣取っている。
「ありがとう、でもお友達で」
「このタイミングでもダメか、がっくし」
「京は新しい知り合いできたか?」
「孤独サイコー」
「ですよね〜。あれ、ガクトは?」
「そういえばいないわね、あ、自分から話しかけに行ったみたいね。って、あれ?帰ってきた」
「シクシク、話し始めは良かったのに、龍斗が話し終わったのを見たとたんにそっちに行っちまった。」
「「「・・・・・・。」」」
三人ともかける言葉が見つからなかった。突然ガクトが窓の方へ走り出した。
「聞こえてるか、神様。あんたは不公平だぞー!!」
ガクトの魂の叫びが学園中に木霊したという。
金曜日
学校が始まって五日がたち、学校にも慣れてきたところだ。ユキやクマちゃん、井上や葵とも再開できたし、福本といった新しい友達もできた。しかし、まさか、女王蜂に会うとは思わなかった。・・・プッククク、まさかあの女王蜂がメイドをやってるとは、笑いが止まらなかった。ユキこと榊原小雪は一時期風間ファミリーのゲストメンバーだった。というのも、ユキは幼い頃、虐待を受けていて、それに気づいた大和が風間ファミリーに引き入れ、風間ファミリーの活躍により虐待していた母親は親権を剥奪され、ちょうど治療を受けていた先の葵紋病院の榊原さんの養子になった。それからは葵紋病院の院長の息子である葵冬馬や副委員長の息子の井上準等と一緒に過ごし、今でも三人でずっと一緒にいるようだ。ただ、ユキ自身は自分を救ってくれた大和に恋心を抱いているようだが・・・、本人も自覚してないので、今すぐどうということはないだろう。
一応、二人の補足をしておくと、葵は
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