一部 高校一年
プロローグ
2話 入学、川神学園
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ここは川神学園に行くために通る橋、通称変態橋。ここにはだいたいモモ先輩への挑戦者が立っているらしい。さすが世界の武神、毎日違う挑戦者が現れるとは。まぁ、大体の挑戦者はモモ先輩の一撃で終わってしまうらしく、今回もその例を外れなかったようだ。二年ぶりにモモ先輩の技が見れるというのは研究できていいが、こうもあっさり倒されるとあまり意味がない。もっと粘ってくれればいいのにと理不尽なことを考えながら決闘を見ていると、後ろから声をかけられた
「おはよう、龍斗」
「うん? あぁ、モロか、おはよう」
「どうしたの?難しい顔して」
「いや、モモ先輩への挑戦者っていつもあんな感じで一撃なのか?」
「そだね、僕は一撃以外で終わるところは見たことないよ。」
「マジかよ…。」
「アハハ、龍斗は打倒モモ先輩を目指してるもんね」
今話しかけてきた、小柄で大人しそうな少年は諸岡卓也、通称モロである。風間ファミリーでは大和と同じく常識的な部類で、それゆえにツッこむことが多く、磨き抜かれたツッコミは天下一品である。だが、コイツはコイツで髪の毛フェチだったり女装癖があったりs
「ちょっと!!勝手に変なこと決めつけないでよ!! だいたい僕が女装したとこ、龍斗は見たことないでしょ!!」
もうこの際、心を読まれることに関しては考えることをやめよう。うん、実にいいツッコミだ…あれ?
「なぁ、モロ、俺はってことは……」
少しモロと距離をとっておこう、まさか本当にそんな趣味だったとは…。
「誤解しないでよ!!言葉の綾だよ!!」
モロが必死に弁明している。その姿が逆に信憑性を……
「大丈夫だ、それくらいの性癖、みんな受け止めてくれるさ」
俺はニッコリと微笑みながら悟した。
「全然大丈夫じゃないよ!!」
そこに決闘を終えたのか、モモ先輩が戻ってきた。
「ヤーマートー、お姉さんは欲求不満だぞ」
モモ先輩が大和に後ろから覆いかぶさるような形で抱きついた。
「ちょっと、姉さん、朝っぱらから抱きつかないでくれよ」
「いいだろ、お姉さんのスキンシップだ。それに最近戦い足りなくて頭がモヤモヤするんだ。」
「しょーもない」
「はぁ、はぁ、やっと追いついた。おーい、皆お待ちかねのナイスガイが来たぜ」
「あ、ガクトだ」
向こうから走ってきた、色黒のがたいのいい男が麗子さんの息子のガクトである。
風間ファミリーの中でも随一の腕力を誇っている。(俺やモモ先輩は空気を読んで除外している)。情に熱く、仲間思いの男気溢れるやつだが、女に弱く、ナンパして振られた回数は数知れずという残念な男だ。
女子と話すときの血走った目と荒い呼吸を直せばもうすこしもてるのではないだろうか。
「こ
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