暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で清楚に恋しなさい!
一部 高校一年
プロローグ
1話 帰ってきた男
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その恐ろしい程の豪運と行動力で、いつもファミリー(主に大和)に苦労をかけるが、仲間思いでやるときはやる男であり、器も大きく風間ファミリーのリーダーとしてモモ先輩にすら認められている。まぁ昔、一悶着あったらしいが…。

「ぎゃあああああああああ!!」

そんなキャップの部屋から凄まじい電撃音とキャップの悲鳴が聞こえてきた。

「クッキーか」

大和がやれやれという感じにため息をついているが、俺は電気を発するお菓子なんて見たことがないぞ? とりあえず聞いてみるか

「クッキー 何だそれ?」

「あぁ、龍斗は旅に出てたから知らないのか。九鬼の長男の英雄ってやつがワンコに惚れててさ、そいつからお仕えロボをもらったんだ。しかも人工知能付きのけどワン子はいらないって言うし、どうしようかってところでキャップが引き取ったんだよ。ってどうした?」

「いや、なんでもない。しかしお仕えロボが電撃ってどうなんだ?」

「第一形態は比較的まともなんだが、切れやすくてな。切れると第二形態に変化して攻撃的な正確になるんだ」

「物騒なお仕えロボもあったもんだな」

そういえば九鬼の極東支部があるんだったな。もしかしたらあいつもここに来るのか?…考えすぎかな。

「いやぁ、ひでー目にあったぜ」

「マイスターが中々起きないのが悪いんだからね」

電撃があった部屋の中から出てきたのはバンダナを巻いた少年と玉子型のロボットだった。少年の方は若干焦げ臭く、服の所々が焦げている。

「「「おはようキャップ」」」

「おはよう、今日から新しい学校だぜ、ワクワクすんな。こうしちゃいられねえ早速行くぞ!」

キャップはそれだけ言うと風のごとく走り去ってしまった。

「まったく、しょーもない」

「てか、いつの間にゲンさんもいないとは」

大和がうなだれている。あのツンデレは皆で学校に行くのも恥ずかしいシャイボーイなのだ。

「先に行っちゃったみたいだし俺たちも行くか」

「「そだ(な)(ね)」」

これから龍斗の二年半ぶりとも言える学校生活が始まる。


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