第一部・トラブルを解決する幼女
風の精霊さんがやってきました
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次の日、約束どおりビアンお兄さんはやって来ました。
それで、魔法のお話をしてくれました。
魔法は、それぞれの魔法のセイレイさんとケイヤクをすると使えるようになるんだそうです。
セイレイとかケイヤクとか、難しい言葉が多いです。
「セイレイさんとかケイヤクとかって、どういう意味ですか?」
「精霊っていうのは、それぞれの魔法の神様みたいな感じ。契約は、約束のことだ。」
ビアンお兄さんは物知りです。
「私も使えるようになるでしょうか。」
「俺が使えるんだから使えるんじゃないか。」
「そうですか。…え?」
今、ビアンお兄さんがサラリとすごいことを言ったような気がします。
「ビアンお兄さん、魔法使えるんですか!?」
「使えるぞ。すごいだろ。」
「すごいです!見せてください!」
「いいぞ。ブレイズ・エンバー・サラマンダー。メラ!」
ビアンお兄さんがそう唱えると、ビアンお兄さんの指が燃え出しました!
「キャアアアァァァァアア!ビアンお兄さん大丈夫ですか!?」
「そんなに慌てんなよ、だいじょーぶだいじょーぶ。これが魔法だよ。メラって魔法。」
「そ、そうなんですか?すごいですね…。」
「すごいだろー。…ほら、これが炎の精霊。サラマンダーっていうんだって。」
そう言ってビアンお兄さんが差し出した左手には…。
あ、小さい人が乗っています。赤い服の男の人。
「よっす、サラマンダー。こいつ、俺の友達のリーア。リーア、魔法使えそうか?」
『そーだなー。』
「しゃべった!」
しゃべった!
小さい人、しゃべった!
『おい、ひでーなー。そりゃ精霊だってしゃべるぞ。』
「で、どうだ。リーアは、魔法使えそうか?」
『んー…。こいつはシルフが気に入りそうだな、うん。』
「気に入りそうとかで決めるんですか…。」
『たりめーよ。気に入んないやつと契約するかっての。」
「そういえばそうですね。」
『そうそう。んじゃな。』
「まてよ!シルフって誰だよ!」
『風の精霊だよ。んじゃな。』
そういって、サラマンダーさん…だっけ?は、問答無用で消えてしまいました。
私はシルフさんに気に入られるみたいです。
でも、精霊さんってどうやって呼ぶんでしょうか。
「精霊さんってどうやって呼ぶんですか?ビアンお兄さんがサラマンダーさんを呼んだのと同じなんですか?」
「知らない。それとこれとは別なんじゃないか。本に書いてないかな…。」
そういって、ビアンお兄さんは魔法の本を開きました。
「えーっと、目次…。精霊の呼び出し方、せ、セ…あった!」
「どうやるんですか?」
「えー…。まず、精霊を呼びたい者が精霊を呼ぶ呪文を唱える…なんだと!」
「どんな魔法ですか?」
「わからねえ!それ
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