暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜剣の世界の魔法使い〜
第T章:剣の世界の魔法使い

[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
と、もう、夜も眠れなくて……」

 ユリエールの頬を、涙が伝う。

 その時、今まで黙っていたドレイクが、声を発した。

「ユリエールさん。そのダンジョンは、《黒鉄宮》の内部に有る地下ダンジョンですね?」
「え……?は、はい……」

 顔を上げるユリエール。キリトとアスナも、驚いたようにドレイクを見る。

「キリトさん、アスナさん、実は私、あのダンジョンに少し用があるんです。お恥ずかしいことに、このように私は丸腰ですから、今日はキリトさんとアスナさんに、ユイさんのことが解決し次第、助けてもらおうと思っていたところです。シンカーさんを助けに行くついでに、私の目的も達せられれば一石二鳥です。みなさん、どうでしょうか」

 立ち上がり、全員の顔を見回すドレイク。その表情には、また、あの《謀略》の色が見え隠れしていた。

「わかった」

 キリトが呟くと、立ち上がった。それに続くように、アスナも。シェリーナも立ち上がる。

「ユイも行く!」

 なぜかユイも立ち上がる。

「え?……ゆ、ユイちゃんは待ってて……?ね?」
「ユイ、怖くないもん!!」

 アスナに向かって叫ぶユイ。キリトがにやりと笑い、

「激辛ホットドックと言い、ダンジョン切込みと言い……良い度胸だ。将来はきっといい剣士になるな」
「何を言ってるんですかキリトさん」

 ぺしりとキリトをはたくシェリーナ。なんだかこの突込みの仕方をするのはすごく久しぶりな気がした。最後にやったのは、いつだったか……。

「ありがとうございます……!」

 立ち上がって深々と頭を下げるユリエール。

 ここに、シンカー救出パーティーが出来上った。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ