第T章:剣の世界の魔法使い
神聖剣VS二刀流(後編)
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が……純白のエフェクトライトを纏う。白く輝く盾が、神速で突きだされる。
「くっ!?」
キリトが二刀をクロスして防御する。盾は弾かれたが、キリトにもダメージ。再び、HPはほとんど同じ量となった。
「盾でもソードスキルが使えるのかよ……ホント壊れてやがるなあのおっさんは」
「うわさには聞いていましたが……本当だったのですね……」
「全く……まるで《二刀流》だな」
「驚いたかね、キリト君。今のは《神聖剣》盾攻撃、《エスカーション・ストライク》さ……まぁ、君の二刀流ほどではないがね」
「はっ……!!」
キリトがにやりと笑う。瞬間、再びヒースクリフに肉薄するキリト。しかし今度は、ヒースクリフの《神聖十字剣》が突きこまれ、キリトに回避を余儀なくさせる。しかしキリトは瞬時に体をひねり、その攻撃を避ける。そしてその形態は、キリトがソードスキルを使える体制。今度は《ダークリパルサー》に青い光が宿る。
上下に四連撃が叩き込まれる。そしてキリトを中心に四角形のエフェクト。《片手剣》四連撃、《バーチカル・スクエア》だ。《片手剣》のスキルの中では《ヴォーパル・ストライク》、姉妹技の《ホリゾンタル・スクエア》《スラント・スクエア》と並んで最優とされている汎用系ソードスキルだ。《片手剣》は決して、最上位ソードスキルが最強なわけではない。汎用的な強さしか持たないスキルが、個々のよさを生かしあっていくのが《片手剣》が優良スキルとされるゆえんなのだ。
「相変わらずの反射速度だね」
「そっちこそ硬すぎるぜ……!!」
キリトの言葉通り、ヒースクリフのHPはほとんど減ってはいなかった。
「反撃させてもらおうか!!」
ヒースクリフの十字剣が真紅のエフェクトを纏う。三連撃の斬撃がキリトへと叩きこまれる。
「くっ!」
キリトはステップで回避。しかし、受けきれない。がりっ!という音と共に、キリトのHPが目に見えて減少した。どぉぉ!!と観客席がどよめく。
「キリトさん!!」
「まずいな、一撃喰らったか」
シェリーナの横でクラインが呟く。隣ではエギルが真剣な目つきでキリトを見ている。
「動くか……?」
シェリーナの右隣では、コクライが戦況を予想する。
「どうかな。キリト君も反撃するよ。ほら」
ヒバナが指をさす。すると、まるで予知でもしたかのようにキリトが反撃を始めるところだった。《二刀流》のスキルだが、シェリーナは名前を知らない。六連撃のソードスキルが、ヒースクリフをたたいていく。そして、最後の七撃目が、遂にヒースクリフのガードを破った。がっ!と今度はヒースクリフのHPが減る。再び観客がわく。
「……《ホーリー・スマイト》を受けても即
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