第T章:剣の世界の魔法使い
剣の世界の魔法使い
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スターたちを打ち返す。しかし、いかんせん彼らは数が多い。すでに光点の数である30は斬ったと思われるが、まだまだ、あとからあとからモンスターがわいてくる。
「(これじゃぁ……受けきれない!!)」
ソードスキルを発動。《ホリゾンタル・スクエア》の四連撃の水平切りが、モンスターたちを薙ぐ。シェリーナの戦いは、基本《ヒット&アウェイ》だ。かつてシェリーナが前線で戦っていたころの攻略パートナーの戦い方に起因する。
「きゃぇあ―――――!!」
一体のゴブリンが奇声をあげて飛び掛かる。シェリーナの剣が叩き落される。武器を落とさせる行動をとってくるモンスターにはこのダンジョンで遭遇していなかったので、シェリーナに隙が生まれる。
「しまった!!」
その隙を狙ったかのように、モンスターが打ちかかってくる。シェリーナの装備は決して弱くはないが、重装備ともいえない。フード付きローブの耐久値が突き、消滅する。シェリーナの美貌があらわになる。一体のリザードマンの蛮刀が振り上げられる。ソードスキルが発動。視認できない速度で打ち下ろされる剣。シェリーナは死を覚悟した。
「(キリトさん……キリトさん……!!)」
目をぎゅっとつむるシェリーナ。
しかし。切り裂かれる衝撃は、いつまでたっても来なかった。代わりに感じたのは、爆発の衝撃。凄まじい熱気。モンスターたちの悲鳴……。
目をあけると、そこにモンスターは一体もいなかった。
代わりにそこにいたのは……魔導服とでもいうのか、そんなフード付きローブに身を包んだ、一人のプレイヤーだった。そのプレイヤーはシェリーナを一瞥すると、逃げるようにその場を去って行った。
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