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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos8選択の刻〜Resolve〜
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に夕食つくりに入り、シグナムはソファに座って新聞を読み始めた。ヴィータはダイニングテーブルに座ってはやてを眺め、ザフィーラはソファの側に伏せた。はやてとヴィータの楽しそうなお喋りをBGMに夕食を終えて片付けをしていると、シグナムとシャマルから大事な話がある、と告げられた。
そうしてはやてが眠った後、俺たちは自宅より少し離れた臨海公園へとやって来た。思念通話でも構わなかったが、この話を聴いてヴィータが暴走し、それからはやてに問い詰められるような状況に陥らないためにわざわざ自宅から離れた。

「で? こんなところにまで移動して何の話があるってんだよ? せっかく風呂に入ったのに湯冷めすんだろうが」

当初は不機嫌なヴィータだったが、「実は――」シグナムとシャマルから語られたはやての下半身麻痺の原因が自分たち“夜天の書”にあることが告げられたことで段々と顔を青褪めさせていった。はやての下半身麻痺の原因。それは病気なんかじゃない。生まれた頃より強大な魔力を有している“夜天の書”と繋がり過ごしてきたことによるものだ。
未成熟なリンカーコアで“夜天の書”の魔力に耐えられるわけもなく、必然はやての肉体機能に異常を起こし、さらに麻痺は上半身へと向かって生命活動にまでその侵食を伸ばそうとしていた。“夜天の書”の起動によって主となった第一覚醒、シグナムたち守護騎士の活動維持に魔力を使用していることもまた、麻痺進行の速度を上げた。

「・・なきゃ・・・」

俯いているヴィータがポツリと漏らす。ヴィータは「助けなきゃ! はやてを助けなきゃ!」勢いよく顔を上げて涙を湛えて叫んだ。そしてベンチに座っている俺、じゃなくて隣に居るシャマルに詰め寄った。

「シャマル! シャマルの魔法ではやてを助けろよ! お前、治癒が得意だろ!」

「ヴィータちゃん。私じゃダメだったの、見ていたでしょう? 私の魔法じゃ・・・何も出来ないの・・・! はやてちゃんを救えない・・・!」

シャマルもとうとう両手で顔を覆って泣き出してしまった。ヴィータは次に「そ、そうだ、ルシル! お前だ!」俺へと振り向いて詰め寄って来た。

「お前あれだろっ、オーディンとおんなじ魔法が使えるんだろっ!? だったらアレ、コード・エイルって魔法! 死人以外ならなんでも治せるっていう魔法で、はやてを治してよ!」

まぁこういう展開にはなるだろうなぁっとは思っていた。シグナム達も俺へと振り向いて期待の眼差しを向けて来た。しかしそれには「ごめん」と謝るしかない。

「確かにコード・エイルは死亡以外の異常を治すことが出来る。けどそれは根本を治すことで出来ることなんだ。はやての麻痺の原因は闇の書の存在。つまり闇の書が消えないことにははやては治せない。けどそれはみんなが消えることにもなる」

これは事
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