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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos8選択の刻〜Resolve〜
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なんだよっ!」
「そう。アレは主ですら害する毒よ。それをあんな子供が管理下に置けるわけがない。君の案は破綻するわ。そんな成功率が限りなくゼロに近い案を呑むわけにはいかないわ」
「あなた達ははやての何を見ていたのか。彼女は今までの力に溺れただけの連中とは違う。騎士たちを家族として見ている。闇の書に対してもそう。ただの道具とは見ていない。心構えが違う。はやては闇に呑まれない。それに俺が、俺たち騎士が、はやての心を支えるのだから」
「かっこいい・・・」
「そんな簡単なことで・・・呪われた闇の書を停止できるわけが――」
「出来る」
「そんな自信、どこか――」
「確信だよ、リーゼロッテ。闇の書は、はやてを最後の主として終焉を迎える。絶対だ」
「「・・・・」」
リーゼと真っ向から目を合わせ逸らさないようにする。こちらが本気であり、嫌でも取引に応じさせるために。リーゼも目を逸らそうとしない。そんな不毛な時間が少し続き、そして・・・アリアがようやく口を開いた。
「本当に出来るわけ? 管制システムを掌握することが?」
「アリア!? ちょっ、アイツの取引に応じるつもり!? あんな確率的にも上手く行かない話を信じて!?」
「あの目。父さまと同じ。何を犠牲にしても、他人にどう思われても、必ず目的を果たそうとする、あの強い意志が宿った目」
「・・・・っ」
リーゼがついに折れた。彼女たちの主であるギル・グレアム提督にこの件を話し、その結果如何によって協力関係を結んでくれると約束してくれた。
?―?―?回想終わりだ?―?―?
あれからグレアム提督と通信で話し、協力関係を結んだ。必ず“夜天の書”を、周囲に修復不可能な被害を出すことなく停止させることを条件として。
他に俺の手助けとして、“夜天の書”を完成させるために必要な魔力の持ち主である高ランク魔導犯罪者の資料も流す、とも。それはまだ回収していないレベル4以上の重要案件で、魔導犯罪者の強さもまた一線を画す。ま、端から潰しにかかると決めている以上は後れを取らない雑魚に過ぎないが。
「資料データの受け取りを確認、グレアム提督によろしく、っと」
そう返信して資料を読み漁る。中にはS−ランクの魔導犯罪者もいる。これは大助かりな情報だ。一気にページを稼げる。
(グレアム提督とリーゼ達の為にも頑張らないとな)
かつてのグレアム提督は、はやてを犠牲にすることに胸を痛めていた。だがそれでも“夜天の書”封印を成さないといけないとして、仮面の男――リーゼを使って暗躍を続けた。俺の取引に応じてくれた理由として、はやても犠牲にしない、ことが含まれていたこともあると思っている。誰だって嫌さ。如何なる大義があろうとも、罪のない心優しい子供を犠牲に
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