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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos8選択の刻〜Resolve〜
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に? それにその格好・・・、どこか出掛けていたの?」

「少し野暮用があってね。シャマルはどうした?」

「ちょっと星空を見ていたの。とても綺麗だったから。でもちょっぴり昔を思い出しちゃって」

シャマルは語った。オーディンと死に別れたその日もまた、今日のように星空が綺麗だったのだと。俺もそれを聴いて思い出す。エリーゼを横抱きして夜天を空翔けたあの日のことを。

「そっか。でも体が冷えるかもしれないから、そろそろ休んだ方が良い」

「ええ。これから寝るところよ。おやすみなさい、ルシル君」

「おやすみ、シャマル」

心が休まる微笑みを見せてくれたシャマルは自室の在る2階へと上がって行った。彼女を見送って俺はダイニングへと入り、水を一杯飲んでから自室へ戻った。私服のTシャツとズボンを脱いでフリースのパジャマに着替えてベッドに腰掛ける。そして「AAランクが3人、か。まずまずだな」今日の収穫であるリンカーコアの持ち主である魔導犯罪者との戦闘を思い返す。
ランサーの名とその行いが次元世界に亘り、俺のターゲットにされたと知った魔導犯罪者は降伏してきた。だが・・・俺は問答無用で潰してやった。もっと畏怖してもらわないと、な。犯罪者には徹底抗戦を行う騎士。罪のレベルが高ければ高い程、連中の被害者や一般人からの支持が高くなる。今のうちに民衆からの印象を少しでも良くしておかないといけない。

「――っと。今日もまたリーゼから情報が来たな」

通信端末に、リーゼアリアから暗号化されたレベル4以上の捜査資料データが届いた。俺はリーゼ、正確にはグレアム提督と協力関係を結んでいる。それは3ヵ月前。彼女たちが俺の前に現れ、そしてアリスの転生体であるセラティナと邂逅したあの日。俺は取引を持ちかけた。

?―?―?回想だ?―?―?

セラティナの発動させた結界魔法、一方通行(サンダルフォン)の聖域を破壊し、それに驚くリーゼ達に向けて取引を持ちかけた。真っ先に反応するのはやはり「取引?」アリアだった。ロッテはショックで放心しているセラティナを慰めるかのように肩をポンポンと叩いている。

「そう、取引。あなた達が狙っているのは闇の書。第一級捜索指定のロストロギア。無限転生を繰り返し、完成前では破壊も封印も困難で、完成後もまた完全破壊・封印不可とされている物」

「「っ!!」」

“夜天の書”の特性を知っていることに驚いているリーゼと、話について行けずに呆けているセラティナを尻目に「取引というのは、闇の書の終焉を約束する、というものだ。だから、これから俺たちが行うことを全力で見逃してほしい」そう言い放ってやる。

「んなっ!? 一体何を根拠にそんなことを――」

「あなた達は完成後、暴走直前の僅かな停滞期に氷結封印する、とか考えて
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