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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos8選択の刻〜Resolve〜
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かにレジアスもルシリオンの圧倒的な戦力に魅力を感じていたが、犯罪者とは言え襲撃しているルシリオンのやり方にはどうしても自らの正義感から反感を覚えてしまうのだった。

『ま、とりあえず。このランサーっていう奴と話さないとダメだな。この男の目的なども判ってないのだから』

『その目的ですが、ランサーに襲撃された魔導犯罪者は全員、リンカーコアに深刻なダメージを受けており、戦闘魔導師としては再起不能と診断されています』

クーのその話に、『どこかで聞いたことのある話だな』と反応する少年。

『実に面白い奴だ、ランサー。俺も賛成しよう。ランサーの管理局に組み込む(スカウト)に。なぁに。ランサーに何らかの脅しをかけて強制的に俺たち、権威の円卓に引き込めばいいさ。ちょうど席が空いているしな』

少年はそれだけを告げて、本評議会が閉会する前に退場した。少年が映し出されていたモニターは消え、空席である2脚と同様に寂しいものとなった。しかし評議会は続行される。ロッキーとクーの案件に対する賛否の確認だ。過半数の賛成を得、なおかつ最高評議会の代表・デュランゴ議長の最終決定が下ると、猶予付き可決としてデュランゴ議長の終了宣言までその案件は続けられる。

『サブナック一等空佐、ガアプ特別技能捜査課長の案件、魔導犯罪者狩りの騎士、ランサーを管理局へスカウト。賛成の者は、賛成の意を述べよ』

リョーガ評議員がそう告げると、デュランゴ議長とレジアス以外のメンバーがそれぞれ『賛成』と述べていく。が、デュランゴ議長は無言で、レジアスだけが『私は反対だ』と反対意見。1人でも反対意見が出た場合、徹底的に話し合って反対者の意見を変えさせる。もしくはデュランゴ議長の鶴の一言で反対者の意見を切り捨てる、となる。
ここからはレジアスを納得させて賛成意見に変えさせるか、彼の意見を問答無用で切り捨てるか、だ。しかしメンバーはレジアスを納得させることにし、話し合った。結果、レジアスも『スカウトに賛成する』と意見を変えた。

『これほどの戦力を野放しにしておくのは勿体ない。この案件を、可決する』

そして最後にデュランゴ議長の可決宣言。この瞬間、ルシリオンは時空管理局評議会・権威の円卓のターゲットとなった。

†††Sideルシリオン†††

「はぁ。疲れた」

さすがにこの3ヵ月間、毎夜次元転移を繰り返し馬鹿どもの相手をしていると疲れが溜まってしまう。それで動きや思考に支障が出てミスするといけないと思い、いつもは4時半に帰ってくるところを今日は犯罪者狩りを早々に切り上げて2時半に帰ってきた。
玄関のドアを開け、音を立てないように中に入り自室へ向かおうとしたとき、「ルシル君?」リビングの入り口からパジャマ姿のシャマルが姿を現した。

「どうしたの、こんな時間
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