第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第45話 リズのお願いクエスト2
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でモンスター一体を倒さなければならない。
いくら俺たちのレベルがモンスターより10は上だからといっても、一体につき10秒は至難なことだ。
けれどやらなければココで俺たちは死んでしまうのだ。
――ならば! と思い俺はモンスターへ駆け出した。
「うおおぉぉぉっ!」
先ほどまで《体重移動》も使わずに、リズにモンスターの攻撃を与えないためにソードスキルで戦っていたが……さっきシリカにも言ったように、その際しかたないので《属性付与》を使い《敏捷力》を上げ近づき、モンスターを《体重移動》を使い――さらに《属性付与》でダメージが大きくなっている為、一体につき10秒たらずで切り倒す。
シリカもピナのブレスなどを使い、必死に倒しているようだ。
そして《体重移行》で次の宝箱に近づき《居合斬り》でモンスターを吹き飛ばして倒し。倒したらまた《体重移行》で近づき《居合斬り》で吹き飛ばす。
そんな戦闘を繰り返した。
「よし! あとは階段を駆け上がるだけだ!」
リズが見ているにも関わらず、キリトの前でも見せたことのない《システム外スキル》などを使いまくり、なんとか倒し終わった俺たちは――リズが最後の宝箱を開けて、金属を手にすると同時にシステムの壁が消えてすぐに階段へと走り出した。
しかし、階段を上り始めて30秒もしないうちに――
「シュウさん! 階段が!」
シリカの声に走りながら後ろへ向くと、下の方の階段が崩れて行くのが見えた。
そして物凄い勢いで下の方から自分たちへと階段の崩壊が迫ってきている。
そこで俺は視界に見えるカウントを確認すると『0』という数字があった。
(――クソっ! 戦いに集中するあまり、カウントを見てなかった!)
モンスターを倒すのに予定より長い時間を使ってしまったらしく、すでにエリアの崩壊が始まったらしい。
なので――
「二人ともごめん!」
「「きゃっ!」」
リズを背中でおんぶをして、シリカをピナと一緒に腕に抱えていわゆるお姫様抱っこで抱える。
二人が同じように女の子らしい声をあげるが、あの後ろから迫ってくる崩壊の速度を考えると《属性付与》で敏捷力が上がり、さらに――
「二人とも、しっかりつかまってろよ!」
二人の体重まで《体重移行》で速度に変換しながら走って崩壊から逃げるのが、一番最速の脱出方法だと思ったのだ。
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「は、はやっ!」
「シュウさん、ダメです! このままだと間に合いません!」
リズさんのそんな呟きがシュウさんの背中の方から聞こえる中、あたしはシュウさんの腕の中から後ろを確認して、後ろも振り返らずに必死に走るシュウさんに今の状況を知らせる。
「クソっ! あと少しなのに!」
シュウさん
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