第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第45話 リズのお願いクエスト2
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《スラント》を、シリカが受け止める。
次に来た《ドワーフ》が腕を振り下ろして、俺の頭に向けてくる真上からの攻撃に片手剣単発ソードスキル《ホリゾンタル》を使い、下斜めからの攻撃で《ドワーフ》の攻撃を止める。
そして俺は筋力差でのけぞって攻撃できなくなってしまった《ドワーフ》に、硬直が解けてからすぐに蹴りをいれて蹴り飛ばし、リズに迫って攻撃をしようとする《バーバリアン》に《ドワーフ》をあて、攻撃を止める。
その隙に、
「リズ! 今のうちに攻撃で穴の下までそいつを落とせ!」
俺の言葉を聞き、リズが片手棍ソードスキルを命中させた。
するとホネ系モンスターの《バーバリアン》は片手棍と相性が悪く、レベルの差ですべてまでとはいかないが、少しホネを砕かれながら吹っ飛び、穴へと落ちていった。
それからリズに蹴り飛ばされた《ドワーフ》も落とすよう言い、流れ作業のようにリズが穴に落とし、次はシリカが《サーバント》を蹴り飛ばして、リズの方へモンスターを他のモンスターも同じようにリズが穴へ落とした。
戦闘が終わってモンスターが落ちた後、穴の下を見てみるとそこが見えない。……どうやら予想通り相当深いようだ。
ここまで深いこの穴からモンスターを落とせば、落下した時のダメージですぐさまモンスターは消滅するだろう。
モンスターが攻撃などの反動で石などにぶつかってダメージを受けた場合、最後に攻撃をしたものが与えたものと換算されるので、
「うわっ! 今の戦闘だけでこんなに経験値が!」
俺が穴の奥を見終わる頃に、自分の獲得した経験値が分かったのか、リズが驚きの声をあげる。
パーティーバトルのダメージを与えた分に応じて経験値が割り振られるので、予想通りリズに今の戦闘のほとんど経験値が与えられたらしい。俺とシリカはほとんどダメージを与えていないしな。
「よし。なら今のようなパターンでさっさと下に降りるぞ」
今の感覚をみんなが忘れないために、二人にすぐそう言う。そしてそのまま首を縦に振った二人を連れて、さっきのように階段を降りはじめた。
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8回の戦闘を繰り返しリズのレベルが三つ上がり57になった所で、入ってから30分ほどで階段を降り終わると、部屋の真ん中――つまり、さっきモンスターを落とした穴の中心に大きな木でできた石板のようなものがあった。
さすがに8回の戦闘のあとで少し疲れたが、俺たち三人はそいつに近づくと文字が書かれていた。
そこにはクエスト的な言い回しだったが、簡単に言えば『金属は何個ほしいですか? 一人10個までOKです』的なことが書かれていた。
リズが「こんなの多い方が良いに決まってるじゃない」と言って、俺たちのかわりに出てきた個数
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