第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第45話 リズのお願いクエスト2
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後
扉を通ると、そこには真ん中を円状にくり貫いたような穴が開いており、そこを回るような螺旋階段が続いていた。……大木の中に入ったのに、上じゃなくて下に行くっておかしくないか?
「うわぁ……凄いわね……」
「綺麗……」
俺より早く入った二人が、階段を一段も降りずに立ち止まり、そんな言葉を呟く。
その気持ちになるのも仕方のないことで、ダンジョンの中はイメージ……というか色を表すなら『金色』だったのだ。
けどだからと言ってすべてが金色で埋め尽くされている訳でも無く。木の中としては不自然な迷宮などの壁と同じもので、所々に壁や床から樹木が根っこが出るように外に飛び出していた。
その樹木が溢れだす樹液のせいなのか金色に見え、しかも自ら発光して道の灯りを照らしているので、『外で見ていた木の大きさから、この広さはあり得ない』と思っていたのも忘れ、暗闇の中に広がる金色の光が美しかった。
しかし太陽の日が当たってない為か、
「さ、さむっ!」
物凄く寒かった。
それはリズもシリカも同じだったらしく、シリカは前に俺があげた《レッサーコート》の防寒&隠蔽が優れている裏面……つまり黒い方の面でコートを羽織る。
そのついでに、俺のウィンドウに切り替えて装備変更ボタンを押してくれたのか、俺の《イレッサーコート》も裏の黒色にかわる(黒い方が防寒&隠蔽に優れているのは同じなので)。
そしてリズはというと、
「……リズ。他に羽織るものないのか?」
「う、うるさいわね! この服にしてから狩りに行ってなかったから、ちょっとうっかりしただけよ!」
他に着るものが無いらしい。
『この服にしてから』というのは、ウェイトレスのような檜皮色のパフスリーブの上着に、同色のフレアスカート。その上に防具を装備した格好のことだ。しかも髪の色や髪型までかえている。
リズのこの恰好には、昨日店に行った時に突然変わっていたので、少し笑ってしまいそうになったのだが……シリカが『うわー、リズさん。とっても似合ってますよ!』なんて先に言ってしまったので、笑うに笑えなかった。
それを言うなら『この服にしてから』じゃなくて『この頃狩りに行ってないから』の方が言葉的にはいいんじゃないか? とも思ったが、そこは口出しをしなかった。
「あ、ならあたしのコート羽織りますか? 確か、いらないコートがあったはずですし」
リズの為にか、シリカが頑張ってストレージの中を探す。
「あれ? こないだまではあったのに……」
「ごめんな、妹よ。五日くらい前に、俺がエギルにいらない物は売ってしまったのだ……」
「五日前……。そういえば、お兄ちゃんがあたしに『いらない物はどれだ?』って聞いてきたような……」
「そう。その時シ
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ