第二章
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第二章
「じゃあよ」
「ああ」
僕達はその彼の話を聞く。
「行ってみる。けれどな」
彼は言う。
「あんた達も線路の先目指してるんだよな」
「そうだよ」
僕が答えた。すぐにそう返した。
「君と同じだね」
「そうだよな、同じだよな」
彼はそれを聞いて納得したように頷く。そのうえでまた言ってきた。
「それじゃあな」
「どうしたんだい?」
「俺も一緒に行っていいか?」
そう提案してきた。僕達を見ながら。
「一人でいるとな、寂しくてな」
苦笑いを浮かべて言ってきた。
「けれど四人だとどうかなって思ってな。どうだい?」
「僕はいいよ」
「俺も」
僕と弟はそう答えた。別に仲間が増えて悪いことはない。
「じゃあリーダーの俺の意見な」
何時の間にかギターがリーダーになっていた。けれど悪い気はしなかった。むしろ僕よりこいつの方がそういうのに向いているかと思った。だからそれでよかった。
「いいと思うぜ」
「いいんだ」
「度は道連れって言うだろ?」
それが彼の考えだった。それはそれでいいものだと聞いていて思った。
「だからさ」
「じゃあそれでいいか。ねえ君」
髭の男に声をかけた。
「一緒に行こう。それでいいね」
「ああ、宜しくな」
こうして髭も僕達の仲間になった。四人になった。僕達はまたあれこれと話をしながら先に進んだ。けれどまだ線路の果ては見えない。地平線だけが見える。
「本当に何もないね」
弟がそれを見て呟く。
「何処までも」
「この辺りで引き返したんだよ」
髭はそうぼやいてきた。
「頭にきてな」
「まあ今は四人だししっかり行こうぜ」
リーダーがぼやく彼にそう声をかける。
「一人よりずっと気が楽だろ」
「まあな。おい」
ここで髭は何かを見つけた。
「どうしたの?」
「見ろよあれ」
僕にある場所を指差して見るように言ってきた。
「人がいるぜ」
「あっ、本当だ」
見れば横から線路の方に歩いて来ている。色の白い奴だ。見ていて僕はうと思った。それを言おうとしたところでリーダーのギターが言った。
「あいつも入れるか?」
「それ言おうと思っていたんだ」
僕はそう付け加えた。
「先を越されたね」
「悪い悪い、けれど悪い考えじゃないだろ」
リーダーは笑って僕にも他の二人にもそう述べる。
「五人いたらまたいいしな」
「何かどんどん増えるね」
弟はギターのその言葉を聞いておかしそうに笑ってきた。
「嫌か?」
「ううん、別に」
しかしそれは否定する。
「どっちかっていうとそっちの方がいいあし」
「そうだろ。じゃあ決まりだな」
線路をそのまま進むとばったりと鉢合わせした。そこでリーダーが彼に声をかける。
「俺達と一緒に行か
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