第五章 StrikerS編
第百四十五話 『公開意見陳述会(3) 攻防戦、それぞれの戦い』
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―――◇◆
Side シホ・E・S・高町
閉じ込められてしまった私達はここからの脱出を念頭に今動いている。
「会議室や非常口の道は完全にロックされているね」
「うん」
「そうね…」
はやて達とも連絡が出来ないのは痛いわね。
「エレベーターも動かないし外とも通信できない」
「状況がわからないとどうすればいいか、ってところね」
そこでふとフェイトがエレベーターの方を見る。
そこでは今でも隔壁を開けようという地道な努力が行われている。
「ここは私の出番、かしらね?」
「お願い、シホちゃん」
「任せて。強化開始!」
魔術回路を開き、身体強化を行なう。
「はぁあああああーーーー!!」
そしてエレベーターの扉を無理矢理こじ開けることに成功する。
周りから歓声の声が上がるが今は非常事態という事で急ぐことにする。
「なのは、フェイト。降りるわよ?」
「「うん!」」
それから私たち三人はエレベーターのワイヤーを掴み、手を魔力で覆って擦れないようにガードして降下を開始した。
なかなかに荒業だけど今の状況で無い物ねだりはしている状況ではないからね。
《奏者よ。なかなか派手にやっておるな!》
「天駆ける踵の靴を投影してもいいんだけど、この先何が起こるかわからないから魔力は温存しておかないとね!」
「だけど、陸士訓練校以来なんだけど結構役立つものだね」
「やっておいてよかったわね!」
「うん!」
それから降下を続けながら、
「そういえばフェイト! ランサーは!?」
「今はどこかにでかけちゃったからわからない! きっとどこかで戦っているのかもしれないけど…!」
「そう…」
こういう時にいないのも困りものね、ランサーは。
「なのは、オリヴィエ陛下の方は一緒にいるわよね」
「うん! ちゃんと霊体化して着いてきているよ!」
「ならいいわ! さて、緊急時の合流地点も教えてあるし、アルトリアもいるから早く行きましょう!」
「「うん!」」
それで私達は急ぐのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side レン・ブルックランズ
「どうして…」
「レン、落ち着いて!」
「レン君、落ち着いて!」
ラン姉さんとギンガさんが落ち着かせるように僕に声をかけてくれるけど、聞かずにはいられない!
なんで?
どうして?
なんで君がここにいるの…!?
「ねぇ、なんとか答えてよ! トレディ!!」
「………これが現実です。レンさん、あなたを今宵奪わせていただきます。………チンク姉様、いきましょう!」
「うむ。姉についてこい、トレディ!」
僕達は動揺している間
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