第五章 StrikerS編
第百四十五話 『公開意見陳述会(3) 攻防戦、それぞれの戦い』
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を解析したらしく、
「あの煙は致死性ではないけど、麻痺性のものだわ!
全員データを送るからすぐに備えて!!」
『おー!』
そこに合流してきた魔術事件対策課の魔術師達が次々に叫びを上げる。
それで散開して各個撃破に当たろうとしたその時に、ガジェットの出現に遅れて地響きが次々と起こり、次には地面に亀裂が入り盛り上がってきて穴があいた。
すると、そこから次々と異形なものが地面から出現し出す。
そいつ等の姿は一言で言ってしまえば、顔の部分がない“骸骨”だった。
その手には禍々しい鉈のような剣が握られている。
私のお姉様から教えてもらった知識にこれは見事ヒットした。
そう、こいつらは骸骨人形。
魔術によって作られた人口の怪物。
見れば空からもガジェットに紛れて怪鳥のように骨の翼を羽ばたかせている骸骨怪鳥がゆうに三桁は超えているだろう数が飛来してくる。
「………ふむ。アリサよ。セイバーのマスターの予想は当たったようだな」
「アサシン!」
そこに状況を見守っていたのだろう、アリサのサーヴァントであるアサシンが実体化して拳を構える。
「フィアット! あたし達魔術師は空を飛べないから空の骸骨怪鳥の相手をお願いね!」
「わかりました、アリサ! いきますよ、マグナ?」
《わかりました》
「セットアップ!」
私はマグナを掲げてセットアップをする。
そして緑色の甲冑を身に纏い、槍型のマグナ・スピアを構えて空を飛び、高速でランサーさん持込みの槍こなしで骸骨怪鳥を砕いていく。
そして心中で、
「(やっぱり魔術師も仕掛けてきましたか…。でも、一体狙いは何…?
それに、こんな時に通信妨害があるなんて…完全に後手後手です…。ヴィータ達は大丈夫でしょうか?)」
そんな事を思いながら撃破を続ける。
「■■■■■ーーー!!」
けど、砕けた骸骨怪鳥が空中でまた復元されていくように元の形に戻っていく。
再生能力!?
ガジェットより厄介じゃないですか!
骸骨怪鳥は不気味な叫び声を上げながら群れをなして私に迫ってくる。
一匹一匹なら大したことないのに群れられるとこうも強敵になろうなんて…。
「でも…!」
私はカートリッジロードをし、
「フルムーンモード!」
《Fullmoonform.》
槍から鎖鉄球へと変化させる。
「やああああーーーーーッ!!」
それを振り回して骸骨怪鳥を砕きまくる。
いくら再生しようとも復活する回数は有限のはずだ。
だから全部砕くまで頑張ろう!
「少し、つらいものがありますが、アリサ達も頑張っていることでしょうし私達も頑張りましょう、マグナ!」
《はい、マスター!》
そして私は突撃していくのだった。
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