第五章 StrikerS編
第百四十五話 『公開意見陳述会(3) 攻防戦、それぞれの戦い』
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Side フィアット・スクライア
私は今、お姉様からの指示でヴィータ達から離れて魔術事件対策課の待機場所にいます。
フォワード達にはヴィータとアルトリアさんの二人が付いているから大丈夫でしょうし…。
そんな時に私の隣で待機しているアリサから話しかけられた。
「ねぇ、フィアット。
シホ達から何かが起こるからって言われているけど、隻眼の魔術師もしかけて来ると思う…?」
「はい。私達の予想が正しければスカリエッティ一味と何かしらの繋がりを持っていると思います。
それに、今ここ地上本部には主要な人物たちが集結しています。だから叩くのなら………」
「今、だって事でしょ?」
「そういうことです」
アリサとそんな会話をしている時だった。
突如として地上本部内から鳴り響く警報。
だけどそれはすぐに鳴り止みすぐに中から爆発の音が聞こえてくる。
《お姉様! お姉様!》
何度も呼びかけるが通信が妨害されているみたいで繋がらない。
「な、何事なの!?」
アリサがデバイスのベルファイヤを握り締めながら立ち上がる。
そしてすぐに私達の目の前に紫色の四角の魔法陣がいくつも展開される。
そこから次々とガジェットが転移してくる。
「転移魔法陣!? スティング! アスコット! 二人で魔術障壁を展開! 攻撃に備えなさい!」
「「了解!」」
アリサの指示にすぐ近くにいたアルテア・スティング一等陸士とセラ・アスコット一等陸士の風雷コンビが前に出る。
二人は杖を構えながら、
「セラ! 防壁をはるぞ!」
「オッケイ! アルテア君!」
二人は同時に魔術を展開して雷と風が巻き起こり出してガジェットを次々と破壊していく。
だけど破壊されたガジェットから煙が上がりだしてこちらにまでどんどんと迫ってくる。
「なにっ? この煙は!」
「セラ! 絶対に吸うなよ! きっと致死性かなんかの煙だろう!」
迫ってくる煙に対してアルテアが風の突風を出して煙を吹き飛ばす。
だけどまたしてもガジェットは煙を飛ばしてくるけど、背後から、
「任せて!」
「カレンさん!」
「カレン二等陸尉!」
後ろから赤い髪の女性、カレンさんが救援に来て飛び出してきた。
その手にはすでに篭手型のデバイスである『カグツチ』が装着されていた。
「煙であろうと、ガジェットであろうと、私の輻射波動の前ではすべてが灰燼と化すのよ! 燃え尽きろー!!」
カレンさんの手から赤く燃え上がる熱線が放射されてガジェットを煙ごと焼き尽くす。
「ふんっ! この程度なの?」
カレンさんの登場により私達の前に転移してきたガジェットは瞬くもなく破壊された。
私の出番は、なかったらしい。
その間にもアリサが煙の効果
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