日常編
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混ぜろやーーーーーーーーーー!」
「やはりか・・・!」
妖精戦闘狂の魂に火がついた。
騒ぎの中心に向かっていくスバルを見て、ライアーが更に頭を抱える。
「フフッ、まあいいじゃないかライアー。時には騒いでも」
「主」
そんなライアーにクロスが歩み寄る。
が、次の瞬間―――
「・・・私の、魔法書が・・・」
騒ぎで宙を舞ったコップの中の酒が、ティアの読んでいた魔法書を濡らす。
それを目撃していたクロスをライアーは見て、恐る恐る声を掛ける。
「・・・主、どうか落ち着い」
「姉さんに辛い思いをさせるなああああああああっ!」
「主ーっ!・・・って、本人は全く気にせず読んでいるが!?」
シスコンが剣片手に騒ぎに向かっていく。
まぁ本人は濡れても気にせず読書を続けているが。
「・・・全く・・・お前らは・・・!」
プルプルとライアーが怒りに震える。
「問題ばかりを起こすなああああああっ!」
そして、唯一の常識人であったライアーまでもが、フィレーシアン片手に飛び出した。
それを見ていたスバルがニヤッと笑う。
「ライアー、久々に手合わせしねーか?」
「手合わせだと?」
スバルの言葉に眉を顰めるライアー。
普段の彼なら確実に断っているのだが―――――
「・・・いいだろう。お前にこの苛立ちをぶつける!」
「っしゃあ!かかってきやがれコノヤロウ!」
苛々が止まらないライアーは、普段通りの思考ではなかった。
そのままフィレーシアンとエウリアレーの戦いが始まる。
『うわああああああ!?』
当然、周りへの配慮なんてない。
「どりゃあ!」
「ミラの歌聞けっつってんだよコラァア!」
「誰かナツとアルカをおさえろォ!」
周りのメンバーを巻き込むナツを、同じく周りを巻き込みながら追うアルカ。
「いや、最優先は魔王だろ!誰か魔王を止めろ!」
「私を魔王と呼ぶなああああああああっ!」
魔王状態のヒルダは更に砲撃を放ちまくる。
「つーかアイゼンフロウ止めろって!」
「無理無理!アイツ痛覚鈍いのか痛がらねーし全然倒れねーんだよ!」
「ふっふーん。私が流してる魔力がそうしてるんだよ!お願い、アイゼンフロウ!」
「グギャアアアアアッ!」
「迷惑な事しやがって!」
主サルディアの命令によってさらに爪を振るうアイゼンフロウ。
「おい誰か!このシスコン止めろ!マジで羅刹の剣使うぞ!」
「俺はシスコンじゃない!ただ姉を大切にしているだけだ!姉を愛して何が悪い!」
「だからそれを世間的にはシスコンっつーんだよ!」
相変わらず頑として自分がシスコンだと認めない、太陽の剣を振り回す
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