日常編
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か居心地悪ィなぁ・・・新しいギルドは〜」
「いいから座れ。そろそろメインイベントだぞ」
「?」
言葉通り居心地悪そうにするナツを、ライアーがほぼ無理矢理ガジルの隣に座らせる。
それと同時にギルドの電気が一気に消えた。
「暗え」
「演出なんだから明かりつけないの!」
口から小さく炎を吐くナツをカナが注意する。
「何だ何だ」
「あんな所にステージが」
「よォ」
「あ、エルフマン。やっほー」
全員の視線が、これもまた新しく作られたステージへと集中する。
そしてステージの幕が上がると―――――
「ミラさん!?」
そこには、ギターを持ったミラの姿があった。
その瞬間、ギルドが一気に歓声に沸く。
「待ってたぞー、ミラー!」
「ミラちゃーん!」
「ミラジェーン!」
周囲からの歓声を受け、ゆっくりと歌い始める。
「♪あなたのいない机をなでて 影を落とす今日も1人・・・
星空見上げ〜 祈りをかけて〜 あなたは同じ 今 空の下
涙こらえ震える時も 闇にくじけそうな時でも〜
忘れないで〜 帰る場所が〜
帰る場所があるから〜」
ミラの美声が、ギルドに響く。
「いい歌〜」
「仕事に出る魔導士への歌よ」
「さっすがミラ!」
ルーシィが笑い、カナが説明を入れ、アルカが満足そうに頷く。
「♪待ってる人〜が〜 いるから〜」
優しい笑顔で1番を歌い終えたと同時に、何人もの人が立ち上がる。
「ミラちゃーん!」
「最高〜!」
「いいぞ〜!」
大歓声。
文字通りの光景だ。
「フン」
しかし、ガジルは面白くなさそうに鼻を鳴らし―――
「痛ぇーー!」
「ギヒ」
隣に座っているナツの足を踏んだ。
「何すんだテメェ!わざと足踏んだろォ!」
「ア?」
憤慨し怒鳴るナツに対し、何言ってんだコイツ、と言いたげにガジルが返す。
―――だから、気づかない。
「オイ・・・ナツ・・・」
「あ!?」
その背後で、1人の青年の堪忍袋の緒が切れていたなんて。
「ミラの歌の・・・邪魔すんじゃねぇぞコラァァアアアアァァア!」
「うご」
「ギッ」
完全にキレたアルカが近くにあった空のコップを勢いよく投げ付ける。
普段は簡単にキレないが、ミラの事となれば話は別。それがアルカだ。
「何すんだアルカアアアアアッ!」
「ひいいい!」
「うわぁ!」
それに更に憤慨したナツは、勢いよくテーブルを引っくり返す。
ルーシィが驚愕し、ジュビアは体が水で出来ているため特に慌てず、カナがひっくり返った。
「ナツ!テメェ!暴れんじゃねぇ!」
そんなナツに向かって、グレイが怒鳴りながら立ち上がる。
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