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Element Magic Trinity
日常編
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番ムカつくギルドで働く事になるとはうんざりだぜ」
「んだとォ!?」

ガジルの言葉に憤慨し、ナツが突っ掛かる。
すると、そんな2人の間に境界性をつくるように、シュランが腕を伸ばした。

「ガジル様に直接御知らせするべき重要事項以外の御用件があるのであれば、まずは側近である私がお伺いいたしますわ。内容によっては痛い思いをしてもらいますけれど。さぁ、御用件をどうぞ」
「あぁ!?やんのかコラァ!」

淡々と告げるシュランにナツが怒鳴る。
そんなナツに、シュランは変わらない表情でやはり淡々と告げた。

「それは喧嘩の申し出、と受け取って構わないのでしょうか?ならばガジル様の手を煩わせる必要などありませんね。ガジル様の敵は私の敵。理由なしにガジル様を傷つけようと言うのであれば、私が相手になりますわ」
「上等だコノヤロウ!かかってこいやァー!」

ナツが戦闘態勢を取り―――――

「面倒な揉め事を起こすなバカナツ!」
「うごっ」

その頭上から、バケツを引っくり返した様な凄まじい量の水が降ってきた。
当然、その水はティアが引き起こしたものである。

「何しやがんだよティアァー!」
「別に・・・ただその頭を冷やしてやっただけよ」
「ア!?」

こちらも淡々と呟くティアにナツが突っ掛かる。

「・・・アンタ達も、結局は『人間』なのね」
「?何言ってんだお前」

ティアの意味不明な言葉にナツが首を傾げる。
曇りのない目でナツを見つめ、ティアは更に言葉を紡いだ。

「他人を仲間だ家族だ言うアンタ達も、結局は人を差別するのねって事よ」

いつも通りの冷静で、冷淡で、冷酷な声。
全てを沈黙へと変えるその声は、静寂を呼んだ。

「バカみたい。人を過去で差別するのは愚か者のやる事よ」

そう言うと、ティアはショルダーバックを肩から下げて、バーカウンターの1番奥の席に座る。
そしていつも通り、無言で魔法書を読み始めた。

「・・・気にしないでくれ。レッドフォックス、セルピエンテ。姉さんはああいう性格の人なんだ」

静寂を、クロスが破る。
シュランは少し沈黙すると、ナツに向かって深々と頭を下げた。

「申し訳ありません、ナツ様。つい感情に任せてしまいましたわ。不快な思いをされたのであれば、私を殴るなり蹴るなり、好きにしてくださいませ」

謝罪し、再び腰を下ろす。
再び騒ぎを取り戻したと同時に、マカロフが口を開いた。

「道を間違えた若者を正しき道に導くのも、また老兵の役目。彼らも根はいい奴なんじゃよ・・・と信じたい」
「それがマスターの判断なら従いますが、しばらくは奴等を監視してた方がいいと思いますよ」
「はい」

エルザの言葉に返事をするマカロフ。

「う゛う゛〜!何
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