日常編
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、俺のは何で最初から裸なんだ」
「すぐ服脱ぐからだろーがよ・・・おいマックス、俺のはミラの横に並べてくんねーかな」
「おっかしーなぁー。なんで僕のフィギュア、頭から犬の耳生えてるの?あれ、こっちはキノコ?」
「私のも出来がいいとは言えんな。甲冑には本物の鋼を使うべきだ。そもそも、私の肌はこんなに硬くないぞ」
凄まじいまでの脱ぎ癖を持つグレイのフィギュアは最初から上半身裸であり、アルカのは特に問題はないがショップの配置に文句があり、ルーのフィギュアに至っては、何故か犬の耳が生えている。因みに頭の中央辺りからキノコが生えているのもある(キノコは多分シメジだ)。
エルザはフィギュアの素材に文句があるようだ。
「あ、あとマックス」
「何だ?」
アルカはマックスを呼ぶと、財布を取り出し、3000Jを置く。
「ミラのフィギュア1つ」
「OK。アルカが絶対欲しがると思って1個とってあるぜ」
「っしゃあ!」
「・・・」
そんな中、ティアは1人沈黙する。
「どーした、ティア」
「納得いかないわ」
「何が?」
不機嫌そうにに腕を組み、じっと前を見据える。
形のいい眉が、ピクピクと上がっていた。
「絶対におかしい・・・」
「だから、何がだよ・・・って、あ」
「どうしたのアルカ・・・って、あ」
ティアの視線の先にあるものを見て、ルーとアルカは顔を見合わせる。
プルプルと体を震わせながら、ティアがマックスを睨みつけた。
「マックス!説明なさいな!」
「え?」
「どうして・・・」
怒りに声を震わせながら、ビシッと音がしそうな勢いで『それ』を指さす。
「どうして私のフィギュアが、ネコのコスプレしてるのよっ!」
そう。
先ほどからティアが見ていたのは、自分のフィギュア。
そして何故か、黒猫の耳に尻尾、肉球の描かれた手袋をはめている。
これを見た時、楽園の塔での事を思い出したのは言うまでもない(『ナツティアネコfight!』参照)。
「あ、それ?いろんな人から強い要望があって」
「はぁ!?何よそれ!」
「それともネコ耳メイドかネコ耳ナースが良かった?それもかなり要望があったんだぞ」
「ネコから離れなさいよぉぉぉっ!」
うがーっと喚き散らすと、明らかに不機嫌そうに溜息をつく。
・・・このティアのフィギュアを、ライアーが購入したのは言うまでもない。
「最悪よ・・・人生最大にして最悪の汚点だわ・・・」
「そこまで言う?」
頭を抱えるティア。
クール系微ツンデレキャラで通っている彼女には、かなりのダメージだったのだろう(ちなみに彼女がデレを発揮するのは、大体ナツが多い。理由?それを言ったらネタバレになるだろう)。
「ね、姉さん元気を出してくれ!
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