第六章
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しみにして笑っていた。
船は出港した。彼女は船の上から俺を見ていた。そして俺も彼女を見上げていた。
それは船が見えなくなるまで続いていた。船が完全に水平線に消えた時俺は呟いた。
「絶対に行くからね」
もう夜が近付いてこようとしていた。暗くなる前に帰ることにした。夕食は中華街でとった。
「またここに一緒に来れたらな」
ふとそう思った。だがそれは横浜においてではない。
「高雄か。どんな街かな」
そう考えると楽しくなってきた。まずは行く為の用意だ。
「お金に、それに」
考えるだけで楽しくなってきた。そしてその準備も。俺は今から彼女に再会するのを楽しみにしていることに気付いた。
そしてそれが恋なのだと知った。悪くはないものだと思った。
チャイナ=タウン 完
2005・2・1
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