07/19 山田真彩
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笑いながら両手をあわせてニカッと笑いかけてきた。
うん、久々に顔みたけど、野球部や。
「教科書忘れました」
「またかいな」
小声で会話。もう4日くらいこの調子だ。
「だぁから謝っとるやろが、見せたって」
「明日は持ってくるって言ったの誰やったっけ?」
「知らんそれ俺やない」
「あほか」
「お願い!山田!」
机をくっつけながら岡島龍は笑う。可愛い笑顔だ。
くっつけられた机の真ん中に教科書を置くと、さんきゅーと小声で言った。
ハンシンの下敷きが太陽の光を浴びて反射する。
対して授業も聞いてないくせにノートだけは取るものだ。
彼は真面目に黒板を凝視している。
アタシもそんな彼には興味を持たずに黒板を見る。
岡島龍は、理沙の気になる人、だ。
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