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偽典 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第7章 終わりの始まり
第陸話 勇者の帰還
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残念だったな、俺たちが大魔王を先に倒したのだ。
平和になったのだ、アレフガルド中を探し回れば、逢えると思うよ。



アレフガルドの城内へと急いだ。
テルルは、俺がなぜ急ぐのかわからない様子だった。
俺は、当初の目的である、父親が大魔王に殺されるのを回避することは達成できた。
しかしながら、その次の目的が終わっていない。
一応、手を打っているが、この目で確認するまでは安心できないでいた。


「お待ちしておりました。
大魔王ゾーマを倒されたと聞き我が王もお喜びですよ」
城内では、老人から声がかけられた。
「じゃが、ふたたびこのようなことがおこらぬともかぎらん。
そなたらの力と技を後の世に伝えよ!」
老人の不安は的中する。
それが、ドラクエ1の話である。
「さすれば、世界が再び闇に覆われたとき、立ち上がるものがあらわれようぞ!」
だが、イオナズンや魔法の玉とかは、封印した方が良いだろう。
人間同士が争った場合に、問題がでるだろうから。


そのようなことを考えながら、階段を登る。
そこは、王の間であり奥には玉座があり、奥にラルス1世が待ちかまえていた。

俺たちはゆっくりと歩いてゆく。

途中、で大臣の声が聞こえる。
「さすが、勇者オルテガが仲間と認めたものか」
俺たちは、勇者オルテガとの面識はなかった。
だが、上の世界から来たことから、俺たちのことをオルテガの仲間と勘違いしたのだろう。
俺たちは日焼けしていることから、上の世界から来た人間だとすぐにわかる。
そのようにして、生まれた勘違いだろう。

「勇者オルテガ様ばんざ、あれ、オルテガ様は?」
兵士の何人かは、オルテガが居ないことに首を傾げ、ひそひそ話をしている。
やはり、ラダトームでは勇者イコール、オルテガなのだろう。
オルテガはここでも敬意を払われている。
ということは、ここで何かしたのだろうか?
とはいえ、考えても答えはでないので、目的を果たすために王の前で片膝をつく。

別に、王に従うわけではないが、下手にいざこざを起こすわけにはいかない。
テルル達も俺の作法に従った。

「静まれ、皆のもの」
王は初めてあったが、低く渋い声で注目を集める。
「オルテガの仲間たちよ!
知らせを受け、そなたらの帰りを待ちかまえていたのじゃ」
やはり、俺たちは勇者オルテガの仲間と思われているようだ。
ゲームと話が違うが、特に問題はないので無視する。
「聞けば、そなたらのみで大魔王ゾーマを倒したというではないか」

どうやら、オルテガと一緒では無いことまで知っているようだ。
であれば、オルテガがどこに居るのか把握しているのだろう。
彼とは一度は話をしてみたかったところだった。
後で教えてもらおう。

「さ
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