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さんすくみっ
第一部
第二幕 畜生部活に入る
第二幕 畜生部活に入る
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つだ」
「……………」
 …………うん。すげえ行きたくなくなったよ。
 因みに、こんな時のために、人間の世界には素晴らしい風習がある。その名もけびょ──
「ちなみに、もし明日部活に出なかったら、この部屋爆破するから」
「ちょっと待てぇえええええええ!」
 今このアホ何つった!?
「なんだよぉ。何か文句かよぉ」
 うわっ。ムカつく。握り潰してぇ。
「文句無いよなぁ?」
「あ……ああ。これっぽっちも無いね」
 ああ、頭の血管がピクピクしてるのがわかる。
 反抗したいのは山々だが、この『呪い』に本気で楯突いてはいけない。
 俺を霊長類に改造することができるのだから、寮……いや列島爆破くらい、鼻くそほじりながらでもできるのだから。
「はーやく明日が来ないかなー」
 死んでくれないかな。なんか最も苦しい方法とかで死んでくれないかな? 三日ぐらい苦しむ感じの死に方で。



 次の日の朝、結局俺は目の下に大層立派な隈をつけて教室のドアを開ける羽目になった。
 朝日というものが無情にも昇る。
 宿題は終わった。
 深夜になる前には終えられたが、今日のことが気になり過ぎて殆ど眠れなかった。
 一体何が起こるというのだろう?
 目の前で胃袋女が爆発でもするか? いや、それならまだ笑い話で済まされる。
 じゃあ、ナメクジが串刺しか?
 スーパーハッピーエンドじゃねぇか。
「はは。んなわけないよな」
 夜中、眠気がまるで起きなかった俺は苦し紛れに、インターネットを開く。もちろん、こんなもん見たところであの『呪い』のことが一欠片でもわかるとは思っていない。
 俺は検索ワードのところに『なめくじ』と入れる。興味がないと言ったのだが、なんとなく気になってしまったのだ。
「うぷ……」
 すぐに後悔することになった。何だこの気持ち悪い生き物は。
 カタツムリやアフリカマイマイの中身にみたいな感じだが、あの背中の殻が無くなるだけで、こんなにも気色悪くなるのか。
 俺は何とか襲いかかる吐き気を堪え、スクロールしていくと……今度は別の意味で奇妙な記事に出会う。
 『雌雄同体』。
 なんでも、一匹の中にオスの器官とメスの器官とが同時に存在し、各個体における、雌雄の差、どころか雌雄すら存在しないらしい。
 俺はあの巨大な胸部を思い出す。
 やっぱりあれは女の……やめよう。気持ち悪い。とりあえず、もう二度と一緒に風呂なんか入るもんか。
 またもう一つ気になる記事に『三竦』というものがあった。
 なんでも、3つの者が互いに得意な相手と苦手な相手を1つずつ持ち、それで三者とも身動きが取れなくなるような状態のことを言うのだとか。
 その一例として、挙げられたものが、ヘビ、カエル、ナメクジの三竦である。
 ヘビはカエルを軽く一飲
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