ありのままの自分を
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明の顔も同じような状態になった。
「じゃ、じゃあ。先に外に出てます」
そそくさと宏助が明の部屋をあとにする。しかし、明は逃がさない。
「宏助さん!」
「ハイッ!」
ビクッと宏助が止まり、おそるおそる後ろを振りかえる。顔はまだ赤い。
「・・・宏助さんも普通にしていれば格好いいですよ」
「・・・・・!」
バタン!
大きい音がして宏助がやっと部屋から出て行く。
しかし、その顔が更に赤くなっていたのを、明は見逃さなかった。
「・・・少しお洒落していこうかな・・・・」
前に宏助と洋服店で買った服を身につけ、薄い化粧をして、外に出る。
いつもと少し変わっていたこと
一つ、出かけることを承諾した麗のニヤニヤ度がいつもに増して凄かったこと
二つ、明も宏助も終始顔が赤かったこと
三つ、明と宏助は、終始腕を組んでいたこと
「進展・・・・したかな?」
明はその夜にもう、涙を流すことはなかった。
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