スーパーロボット大戦OG外伝
0485話
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『そうでしたの。テスラ研に目当ての機体はありませんでしたか』
「ああ。どうやらそっちの情報通りにオルレアン研究所の方が正しかったらしいな」
『それで今度はそっちに忍び込むと?』
「そうなる。何しろ、今はバルトールの件で世界中どこも混乱しているからな。騒ぎに乗じるにはいい機会だ」
現在俺がいるのはフランスにあるブロワという街のホテルだ。そこでいつもの回線を使ってミツコと連絡を取っている。
ブロワというのはオルレアンから西の程近い位置にある街なので、行動に移す際には素早く移動出来るのが強みだ。
尚、俺に従うような形でロレンツォの所から引き抜いたムラタに関しては、別室で昼間にあったテスラ研での戦いの疲れを癒している。さすがにいくらカスタム化してあるとは言っても、基の機体がガーリオン・カスタムである無明でグルンガスト零式と真っ正面からやり合ったのはきつかったらしい。
『……アクセル。一応聞いておきますが、今回のバルトールの件に貴方は絡んでいますの?』
「いや、今回の件に関してはさすがに俺達シャドウミラーが暗躍したりはしていない。完全にウォン重工業の暴走だろう」
暫しの間じっと俺の真意を確かめるようにこちらを眺めていたミツコだったが、やがて小さく頷いて矛を収める。
『いいでしょう。この件に関して関係していた方は特大のお仕置きを既に済ませてありますので。……それによく考えればアクセル達が私の所に顔を出してからそれ程時間も経っていませんし、この件で暗躍すると言うのは無理ですわね』
「……忙しい所で連絡を取って悪いな」
何しろ今回のバルトール事件はイスルギ重工の傘下にあるウォン重工業が起こしたものなのだ。親企業とも言えるイスルギ重工にとっても影響は大きいし、風評被害も含めて手痛いダメージを受けているだろう。
『その件に関しては、政府の方と連絡を取ってますので大丈夫ですわ。それで、オルレアン研究所に関してですが……』
「ん? 何か新しい情報でもあるのか?」
『いえ。量産型ゲシュペンストMk-Uのハロウィン・プラン。そちらについての情報を可能なら集めてきて貰いたいと思いまして』
「……ハロウィン・プラン、か」
以前ヴィンデルが向こうの世界で乗っていた事もあり、原作知識と相まってそれなりにハロウィン・プランについては知っている。だが、向こうの世界ではエルアインスが量産型ゲシュペンストMk-U改の上を行ったおかげで次期主力量産機は……いや、待て。確かに俺の知っている量産型ゲシュペンストMk-U改についてはエルアインスの方が性能は上だった。しかし、それはあくまでも向こうの世界の話だ。例えばこちらの世界のエルシュナイデとエルアインスでは若干性能が違ったように、同じハロウィン・プランで設計された量産型ゲシュペンスト
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