スーパーロボット大戦OG外伝
0485話
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ブラックホールエンジンの情報は無い。
いや、あるにはあるのだ。整備する時に必要な類の、本当に限定された情報だが。……そうなると、設計図やらその他の詳細な情報があるのはマオ社本社のみ、か。
舌打ちをしてハロウィン・プランのデータを表示。……こっちもまだ量産型ゲシュペンストMk-U改の運用が始まったばかりでそれ程のデータは無い、か。だが設計図自体はあるし、機体データの情報も少なからずある。運用データが無いのは残念だが。そのデータを空ディスクへとコピーし、ギリアムの乗っているタイプRVのデータは……おお、さすがハロウィン・プランの重要拠点。ブラックホールエンジンとは違って設計図や機体データ、武器データ、運用データ等の機密情報がたっぷりと残されている。これもコピーして……ちっ、量が量だけにちょっと時間が掛かるな。
そしてコンピュータのモニタにコピー完了の文字が出た瞬間……
ヴー、ヴー、ヴー。
オルレアン研究所内へと警報が鳴り響く。同時に目の前で起動していたコンピュータが強制的に電源を切断される。
ちっ、浮ついた空気を放っていた割にはそれなりに反応が早いな。侵入者である俺の場所を確定したのか?
スライムの触手を再び空間倉庫から伸ばし、この部屋の防犯カメラを切断する時に侵入した穴から研究所内へと伸ばしていく。すると……
「おいっ、いきなりコンピュータの電源が切れたぞ!」
「その前にこの警報は何の警報だ!?」
「も、もしかしてテスラ研から連絡があったバルトールとか言うのが来たんじゃない?」
「いや、それにしては爆発の類が……ん? あそこって確か防犯カメラが……おいっ! 何で防犯カメラが壊されてるんだ!?」
そこまで聞いてスライムを空間倉庫へと収納する。
なるほど。コンピュータの電源を切ったのは俺の位置を特定した訳では無くて、侵入者にデータを奪わせない為の処置か。だが1歩遅かったな。
取りあえずデータに関しては問題無い。後は本命の機体のみ、か。
影のゲートへと身を沈めて地下5階にあるハンガーを目指す。
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