第一部・トラブルを解決する幼女
ビアンお兄さんと会いました
[1]後書き [2]次話
「お、リーアじゃん!うわー、久しぶりだなー!俺のこと覚えてるか?」
私の名前はリーアです。最近6歳になりました。
今日、故郷のサンタローズへ帰ってきました。
故郷といっても、ほとんど何も覚えてないんですけど。
…なので、私の目の前のこの男の子のことも何一つ覚えていません。
「なんだよー、忘れちまったのか?俺はビアン。8歳。お前より2こもにーさんなんだぞ!」
あ、少し思い出しました。
そういえば色々遊んでもらったような気がします。
なので、とりあえず挨拶をします。
「ビアンさん、こんにちは。私リーアです。6歳です。」
「知ってるよ!名前よんだし、お前より2こにーさんだって言ったろ!それと、呼び方が他人行儀!」
怒られてしまいました。
でも、他人行儀って言われたって…なんて呼べばいいか言ってもらえなきゃ。
「なんて呼べばいいんですか。」
「知らねーよ。」
ひどい…。
じゃあ、片っ端から呼んでみることにします。
「ビアン」
「お前より2こもにーさんなんだぞ。」
「ビアン君」
「お前より2こもにーさんなんだったら。」
「ビアンお兄さん」
「よし、それでいこう。」
意外とあっさり決まりました。
ビアンお兄さんでいいって。
「なー、お前のことはなんて呼んだらいい。」
「リーアでいいです。」
「よし、リーア。リーアは父さん達が話してることの意味わかるか。」
「…わからないです。」
「そうだよな!お前がわかったら俺のプライドズタズタだったよ。」
「それは大変ですね。」
「ということで。リーア、2階にいって遊ぼうぜ!」
「はい。」
連行されました。
「よし、俺はにーさんだからな、本を読んでやる!」
そういってビアンお兄さんが持ってきた本は…そら…の…なんとかです。
すみません、読めないです。
「ビアンお兄さん、よくこんなの読めますね。」
「いや、読めないかも知れないが一か八かやってみる。」
「そうですか。」
「よーし、いくぞ。えー、に、く…せし…ありき。しか。無理だ、わかんねえ!」
ビアンお兄さんもわからないみたいです。
「よし、じゃあ俺こっちなら読めるぞ!」
それは、…の…。さっきより読めません。
「これはな、魔法の本だ!」
魔法の本だそうです。
「よーし、いくぞ。えー、メラ。小さな火の玉を出す。使い方…。」
「ビアンー!そろそろ帰るぞー!」
「あ、リーアごめん、俺もう帰んなきゃ。また明日!」
「はい!」
そう言って、ビアンお兄さんは帰ってしまいました。
早くまた遊びたいです。
[1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ