まどほむ百合百合日記ープロローグー
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、私のヒロイン補正の方が高いみたいよ?」
衝撃波やらビルやらが無数に襲ってくるが、全て私に当たる前に消え去る。いや、中和されるといったところか。
ほむら「そろそろ、諦めましょう?あなたには、私に勝てない。絶望の塊よりも、愛することの方がよっぽど上に位置することを、その身を持って味わうといいわ」
弓の弦を引き、矢を放つ。それを何回、何十回、何百回と行う。
ワルプルギス「アハ…」
だが、さすがの主人公補正が効いている。どれだけやられても、しぶとく生き残る。
ほむら「まどか、最後、一緒に…」
姿こそ見えない。だけど、私には分かる。まどかが私のことを応援しているのだと。
ほむら「これで、トドメ!」
最後の矢が放たれる。見事に命中し、歯車も何もボロボロに砕け散った。
………ほむらちゃん
………今まで、お疲れ様。
………これからも、よろしくね。
倒した余韻に浸っていたが、すぐに現実へと戻される。その原因は、
まどか「ほむらちゃーん!」
愛する恋人の呼ぶ声だった。
ほむら「まどか」
まどか「ほむらちゃん、倒したんだね!」
ほむら「ええ、ようやく。私の辛い日々はおわるわ。あなたのおかげよ。まどか」
まどか「えへへ、私は何もしてないよ。今までほむらちゃんが出会ってきた私のおかげだよ」
ほむら「あら、そんなことないわよ?あなたがいなければ、ワルプルギスには負けていたわ」
まどか「うん、本当に、お疲れ様ほむらちゃん」
ほむら「改めて、お付き合いしてくださるかしら?まどか」
まどか「うん!」
ほむら「ふふ、ありがとう。まどか」
さやか「ほむらー!どこにいったー!?」
杏子「労いの言葉一つぐらい言わせろー!」
マミ「暁美さん!」
ほむら「あら、騒がしいわね」
まどか「えへへ、ほむらちゃんが頑張ったからだよ」
ほむら「そうね、騒がしいぐらいが丁度いいわね」
ほむら(でも、その前に)
ほむら「まどか」
まどか「ん?……っ!?」
振り向きざまに彼女の可愛くて、柔らかい唇を再度奪う。
ほむら「………ふぅ」
まどか「………ぷはぁ、いきなりは、ビックリなんだよ、ほむらちゃん」
ほむら「ごめんなさい、でも、彼女達に気付かれる前にやりたかったの」
まどか「そっか、えへへ」
ーーーー
これで、私の辛い試練は終わった。そのご褒美と言わんばかりの温かさが、私を、いえ、私達を包む。
これからは、彼女と共に人生を歩む。辛いことも起きるだろう。でも、私にとってそんなものは、彼女を見捨てるより全然楽で仕方ない。
ーーーー
プロローグ 完
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