まどほむ百合百合日記ープロローグー
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とどうなるのか。それと、あいつは魔女の性質で攻撃を受けても笑っているのか、それとも本当に余裕で笑っているのか。もし、後者だとすれば、私の攻撃はいつものパターンでやっても全く一緒。結局他の誰かの力を借りないといけなくなる。
まどか…
あの近くて遠い、私の名前を呼ぶあの子は最後まで私に力を貸してくれるのだろう。優しすぎるから、自分のことより、他人を心配する気持ちの方が強いから…
あの虚空からのまどかは今までに一度もなかった。当然だ、前回のまどかがそうしたのだから。でも、なぜか温かいものが流れ込んでいるのに、それを素直に受け入れられない。まどかの力と分かっていながら、その力を受け取れないということは、やはりまどかの言っていた"鍵"を探し、扉を開けなければ私に力が流れこむことはないだろう。
ほむら(だけど、鍵ってなんなの?温かいものは、温かいけれど、それ以上には何も教えてくれない。自力で探せということかしら…)
ほむら(でも、もう明日まで時間もない。一体、何が…)
今日、今までに無かったことが二つ起きた。一つは、この時間軸のまどかが私に"告白"したのである。返事はワルプルギスの夜を倒してから、と言われているけど。
そしてもう一つは、もちろんのこと虚空からのまどか。
二つのまどかに"鍵"は関係があるの?それとも、"鍵"は私とあの子の気持ちで…?
ほむら(もう、考えても仕方ないわ。ここまで無事に4人とも生き残っているのだもの、必ず、必ず今回で仕留める)
私はそう頭の中で何回も繰り返しながら布団に入った。
ーーーー
朝。
正確には明るい夜。
街はこれまでにない災害に晒される。
こいつを打ち負かすことは、本当に不可能なのだろうか?
まどかがいなければ、無理と断言されるものなのか?
そればかりはわからない。何せ今回はベストコンディションだから。
そろそろ移動の時間。
ピンポーン
ほむら「え…?」
ピンポーン
ほむら「ええと、どちらさま…?」
今から移動しなくてはいけないのに、とんだ邪魔が…
扉を開けた瞬間に、チャイムを鳴らした主は抱きついてきた。
ほむら「ま、まどか!?」
それも、涙で顔がぐしょくしょになっている。一体何があったのだろうか。
まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃんはさ、昨日の告白、迷惑じゃなかった?」
ほむら「え?」
まどか「だって、好きな人に気持ちを伝えたのはいいの。でもね、そのことで戦いに支障が出ちゃうなら、私はとっても迷惑なことをしたなって…」
ほむら「ふふ…大丈夫よ。まどか。あなたが告白してくれたおかげで、私は考えが纏まったんだもの。むしろ、お礼を言わせて?」
まどか「うん、うん…」
そう言ってまどかは
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