第二十二話
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タは何が目的で日本に来た?まさかとは思うが、契約を破る気じゃないだろうな?」
「無論だ。あの契約は貴様が勝利して私と交わしたもの。今回来たのは、我が無聊を慰めるものを呼ぶためだ」
カンピオーネの無聊を慰められる存在なんて、二つしか存在しない。
呼ぶ、となるとどちらなのかは簡単に絞ることが出来る。
「そういや、昔やってたな。まつろわぬ神将来の儀だっけ?」
「その通りだ。私は才能のある東国の巫女が一人いたのをよく覚えていてな」
「へえ、アンタがいたことを覚えてるって、結構なことじゃないか?名前は?」
「ふむ、なんだったか・・・覚えているかね、クラニチャール?」
「万里谷祐理でございます、公爵」
あら、知り合いの名前が出た。
確かに、祐理はかなり才に恵まれてるし、目をつけるのも当然だろう。
だが、となると護堂がこの件にかかわってくるのは確定で・・・
「まあいいや。くれぐれも、この件にうちの家族を巻き込むなよ?」
「無論だ。二次被害に巻き込まれることはあるかもしれんが、直接手を出すことはない。それはそれで楽しいかもしれんがな」
まあ、皆かなりの実力者だし、一人はまつろわぬ神だ。
こう思うくらいは、許すしかない。
「それだけ聞ければ十分だ。じゃあ最後に一つ忠告を。新米だからってなめてかかると痛い目を見るぞ」
「そうか。頭の片隅に位は置いておこう」
ヴォバンがそう言うのを聞いて、俺は来た窓から帰っていった。
さて、今回の件は観客に回って、邪魔が入らないようにするとしよう。
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