第二十二話
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・」
「もう寝た・・・」
「相変わらず、イーリンは子供っぽいな。武双よりも年下なんじゃないか?」
「いや、そこまで年下ではないだろ・・・ないよな?」
リズ姉に言われて、少し心配になってきた。
「ところで、武双の膝はもう一つ空いてるよな?」
「なんだろう・・・最近読んだ本でこんな流れがあった気が・・・」
確か、三バカに借りたライトノベルだった気がする。
「知ってるなら話は早いな。私も寝る」
「間違いなく、自分の部屋で寝た方が楽だぞ?」
「部屋に戻るのが面倒くさい」
「怠惰だなぁ・・・」
言ってる間にリズ姉は俺の膝を枕にして横になり、一つ大きなあくびをして、
「じゃあ、おやすみ。夕飯の時間になったら起こしてくれ」
すぐに寝息をたて始めた。
疲れていたのか?・・・いや、リズ姉はいつでもどこでも寝れる人だった。
何でわざわざ俺の膝を選んだんだか・・・・
◇◆◇◆◇
さて、あの後二人が起きて夕食を食べてから、俺はある場所を訪れていた。
世界中を飛び回っている両親から、ここに同族が来ている、と連絡を受けたのだ。
「さて、来たはいいけどどうしようか・・・」
入り口は目の前にあるけど、バカ正直に入っていったら面倒な気がする。
とはいえ、他に入るところは・・・お、あそこでいいか。
「侵入キットの中には・・・あった、ガムテープ」
そして、軽く跳躍して窓ガラスの柵に手をかけ、ガムテープを張り、窓ガラスを力づくで割って中に侵入した。
持って来てよかった、侵入キット。押し付けてきたマリーに感謝だな。
「ガラスから王に会いに来るとは、いささか礼に欠けているのではないか?神代武双よ」
「そうか?同じ王が会いに来るなら問題ないと思うぜ、俺は」
そこにお目当ての人がいたことには驚いたが、俺はすぐに自分のペースに戻る。
「貴様、何者だ!王の前で無礼であるぞ!」
なんかそんなことを言っている人がいるが、無視でいいのだろうか?
いや、なんか剣を構えてるし・・・死ぬことはないとは言え、変に攻撃されても困るか。
「一応、無礼って言うなら君のほうなんだけどね・・・さっきヴォバンが言ってはいたけど俺は神代武双。七人目のカンピオーネだよ」
一瞬固まった後にすぐかしこまり始めたので、俺はかしこまる必要がないことと変に口出しをしないことを頼んだ。
「さて、今回はなんのようだ?前回同様、決闘と言うわけでもあるまい?」
「当然だ。最近は八人目とも手合わせしたし、そこまで戦いに飢えてない。ただ、少し確認にきただけだ」
俺は何かあったらすぐに対応できるだけの準備はしつつ、ヴォバンにたずねる。
「今回、アン
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