五幕 硝子のラビリンス
7幕
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
に白い影が躍り出た。
「ユリウスさん!?」
その男はルドガーと同じ二本の剣でクロノスのレーザーを受け流している。さらにルドガーと同じなのは、男が精霊の力を鎧として纏っている点だった。
「ルドガー、時計を! お前の!」
ルドガーは慌てたようにホルスターから真鍮の懐中時計を出して男に差し出した。彼はルドガーの時計を持った腕を掴み。
「うおおおおっ!!」
レーザーを横へ弾き飛ばした。攻撃が当たった空間が丸く〈穴〉を開ける。男はルドガーだけを掴むや、その〈穴〉にルドガーと共に飛び込んだ。
「逃げるが勝ちだぜ!」
アルヴィンがエルを抱えて〈穴〉へ続いて走った。
「フェイとルルも!」
「「分かってる!」」
ローエンとエリーゼが〈穴〉に飛び込む。レイアがルルを抱えて走る。
それに続いてジュードがフェイの手を掴んで〈穴〉へと駆け出す。
(この手、知ってる。湖の底の人とおんなじ。フェイに霊力野をくれた人と――)
暗い穴に飛び込む。天地四方がぐちゃぐちゃになるような感覚の中で、ジュードの手の力強さだけが確かだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ