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神器持ちの魔法使い
ディアボロス
第11話 カチコミ
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だことのあるこの教会だったこともあり、記憶と見取り図を照らし合わせることですんなりいった。

「そんじゃ、始めるぞ」

使うのは魔法に見立てた神器の能力。
水の生成にカモフラージュした隙間の能力で境界を開き、某ダムから水を拝借する。
その水を操るのは水平思考の河童の能力。
それらをあたかも魔法ですよと言わんばかりに魔法陣を展開し、準備に入る。

「おやおやおやー? 誰かと思えば尻尾巻いて逃げたアークマくんじゃないですか」

「フリード・ヒルゼン……ッ!」

出てきたのはいつぞやのはぐれエクソシスト。
一誠は声を荒げ、小猫と木場は戦闘態勢に入っている。
これが戦闘をしたことのある奴とない奴の差だな。
とりあえずは、

「木場。小猫も頼めるか?」

「……うん」

「そうだね。この中じゃ僕たちが適任かな」

「木場、不甲斐ない様だったら俺がやるから。ま、頑張れ」

二人にフリード・ヒルゼンを任せて続きに入る。
一誠は俺もと言わんばかりに突っ込もうとしていたので首根っこ掴んでその場に留めさせる。

「何すんだよ!?」

「今のお前じゃ邪魔なだけ。向こうはいいから堕天使をぶん殴る準備でもしてろ」

そう赤龍帝の籠手の倍化を促す。

渋々といった感じで言われたとおりにする一誠。
十秒ごとにboostと音声が流れだす。

「そろそろやるか」

魔法の準備が整い、発動させる。
魔方陣から勢いよく水が噴射され、地下へ洪水のように流れ込んでいく。

「そういや、一誠もあいつと一緒になってこんなことやってたよな」

「こんな鬼畜じみたことしてねぇよ!」

「そうか? 蟻の巣を見つけては笑いながら水を……瞬間接着剤も流し込んでたな。いやはや、無邪気って怖いな」

「これを無邪気で済まそうとするなよ!?」

一誠の言葉をスルー。
地下から聞こえる断末魔もスルー。

「さて一誠。準備はいいか? まあ、勝手にするけどな」

何をと言おうとした一誠だったがそれに気づいた。
徐々に勢いの弱まった水流を何かが逆流しているのを。

「ん、死んではないな。おい、いつまで寝てんだよ」

溝うちに魔力弾を一つ撃ち込む。
すると水を吐き、咳き込みながら目を覚ました。

「あとは任せるよ、一誠」

そう言ってこの場から離れ、小猫や木場のもとへ移動する。
エクソシストを何とか撃退できたようだが、流石に無傷でとはいかなかったようだ。
体のあちらこちらに怪我を負っている。

「兵藤くんはいいのかい?」

「大丈夫だろ。赤龍帝の籠手でずっと倍加してたんだ、それに……」

「それに?」

一度言葉を区切り奮闘する一誠を見る。

「神器は宿主の想いに応える。あい
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