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鉄槌と清風
23部分:22:クリスマス・イブ
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たちがいない」

 「隔離型の強装結界…わたしたちだけを閉じ込めた?」

 急なことに慌てる良彦、守護騎士が消えたことにびっくりするなのは、すばやくサーチャーを使ったのか、結界を確認するフェイト。

 「くそ、このタイミングってことは、誰かっていうか、仮面の魔導師か、抜けそうか、これ?」

 「私のスターライトブレイカーか」

 「私のジェットザンバーなら…問題は、その後魔力が」

 「どっちにしても、キツイか……よし、ならちと危険だけど賭けにでよう、ふたりともセットアップだ…ゼピュロス!」

 『了解、セットアップ』

 ゼピュロスを取り出しセットアップする良彦、なのはとフェイトも直ぐにセットアップを行う。
 結界の上部境界あたりまで、飛び、なのはとフェイトを振り返る。

 「二人とも俺に向かって、アクセルシューターとプラズマランサー、あんまり速度あげないで、10発ずつ位撃ってくれ」

 「え、そんなことしたらよしくん、あぶないよ」

 「そうだよ、危険だよ、ヨシヒコ」

 「まぁ、そうなんだけど、ちゃんと作戦はあるから、な…頼む」

 真剣に頼む良彦に、しぶしぶとスフィアを形成していくなのはとフェイト。

 「じゃぁ、私からいくよ…レイジングハート!」

 『了解、アクセルシューター!』

 桃色の魔力弾が、良彦に順番に発射されていく。
 良彦の近く、腕の届く距離にきた魔力弾が動きを鈍らせ…それを良彦が掬うように右掌で受け止める、それが10回繰り返され、右手には桃色の大きな魔力光でできた球が出来上がる。

 「つぎ、フェイト!」

 「う、うん…バルディッシュ!」

 『イェッスサー、プラズマランサー!』

 黄金の槍とも言うべきプラズマランサーも、先ほどのアクセルシューターのように、動きを鈍らせ、良彦の左掌で受け止められていく…出来上がるのは黄金の魔力光でできた、球体。

 「くっ…きっつ…ぃな、これは…でも…ゼピュロス…いくぞ」

 『了解…魔力掌握開始…魔力喪失率10%…魔力収束開始…喪失率15%…マスター』

 手の中で暴れるなのはとフェイトの魔力が次第に桃色と金色から青にかわっていく…『流し』の応用、本来は打ち消す魔力を受け止め、無理矢理自分の魔力属性に書き換える。
 時間はかかるし、損失は大きいし、戦闘時には全く使えない、が…今この状況なら。

 「ついでだ、俺の魔力もおまけでっ」

 両手の魔力をあつめ、頭の上に掲げる…其処に更に注がれる魔力により辺りが青色に光る。

 『魔力圧縮完了…最終喪失率18%、準備完了』

 「なら、いっけー!」

 射撃とか砲撃、そんなことは関係のない、ただ魔力を無理矢理かため圧縮したそれを、結
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