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鉄槌と清風
23部分:22:クリスマス・イブ
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る、多分残ってる記憶は書にとって都合の良い部分だけだと思うぞ」

 「それならば、どうすればいいんだ、主はやての命はかなり危険なのだぞ、すでに」

 「……あれ、一寸待ってくれ俺大事な事を、忘れてる気がする」

 守護騎士達と言い合いながら、良彦はリトの記憶を探る…リトと管制人格、夜天の守護者と呼んでいた彼女との会話…引っかかっていた部分を直ぐに思い出す。

 『夜天の書は改竄されている、蒐集にて666ページを埋めれば大いなる力を与えるがその持ち主を殺す』

 『そして、今代の主は、私が機能する400ページまで蒐集し、私と守護騎士を使い、客将となった』

 400ページを越えれば…管制人格は、機能する…今まで完成後のことばかり考えて、その前に管制人格を起こすという事を考えてなかったのだ。

 「あった、ぞ…もしかしたらいけるかも知れない方法が」

 「…どういうこと?」

 「えっと、何か判ったの良彦君?」

 良彦の声に代表するように、なのはとシャマルが尋ねる。

 「たしか、管制人格は400ページ分書がたまってれば起動できたな」

 「あぁ、だが…主の承認が必要だ、それに完成しないとリンカーコアへの浸食がとまらない」

 「でも、だ…管制人格が起きれば書にアクセスできる、防衛プログラムとかを止めたり、書完成時に意識を飲まれないようにできるんじゃないか?」

 シグナムの答えに更に言葉を重ねる良彦。

 「……可能性は、無いとはいえないな、完成し覚醒した主でなくても、書の主ならば、ある程度の干渉ができるはずだ」

 「んじゃ、良彦がいってたことがホントだとして、今良彦が言ったことができるなら、それも何とかなるっていうのか?」

 少し考え、書に対する考察を述べるザフィーラと、実現できればはやてが助かるという事実を欲するヴィータ。

 「あぁ…まぁ、そのためにははやてに蒐集のこととか、管制人格のこと、夜天の書のこと全部言わないとだけどな」

 「確かにそうなるが、主はやての命が今の我らの最重要課題である以上、主に怒られようと主の危険の少ない手を取るべき、か」

 はやてに話をしないといけないと語る良彦に、怒りに触れようとも、はやての命を重視するシグナム。

 「なら、急いで戻って、はやてちゃんにお話しようよ」

 「うん、早い方がいいよ」

 危険が少ない方法で救えるかもしれないと判り、喜び、急ごうと動き出すなのは、フェイト。

 「あぁ、でも…面会時間過ぎてるから、明日の朝時間きたら…なんだっ?!」

 なのはとフェイトをなだめ、落ち着かせようとしている良彦…3人の周囲を小型ながら結界が覆う。

 「結界、だれがこんな」

 「うにゃ、ヴィータちゃん
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