暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
突発ネタ集
Ex04.更識家での年末
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「よっ!」
「あら、いらっしゃいキョウ」
年末の普段着の変人筆頭と着物姿のストッパーの挨拶。
ごく普通のやり取りのように思えるが、構図的にみるとこうだ。
鏡也⇒裏庭の塀を乗り越えたところ
虚⇒視線を塀にいる鏡也に向けている
どうみても不法侵入者とその目撃者といった構図である。
「よっと (スタッ」
「…毎回思うのだけれど、よく無事に罠だらけの裏山から来れるわね」
ここ、更識家は代々続く対カウンターテロの家系である。
この家の裏には大きな山があり、そこには訓練所以外にも侵入者用の罠がいくつもの仕掛けてあるのだ。
「いや〜、中々面白かったぞ」
「…更識の警備をそういう風に言えるのはあなた達くらいじゃないかしら?」
というか、わざわざ裏山から来るのかを突っ込むべきだろう。
が、残念ながらそれについての突っ込みをしてくれる者はここにいないのでしょうがない。
「あ、これ義母さんから旅行のお土産の“薩摩揚げ”と“紫いもようかん”と“桜島大根”」
そう言ってお土産が入った袋を虚へと差し出す。
「あら、ありがとう。今回は鹿児島に旅行?」
「いや、確か『本場の笹かまぼこ(仙台)とハタハタ寿司(秋田)と山田生せんべい(岩手)が美味しかったわ♪』って言ってたから東北のはずなんだけどな…。あ、あと久々になまはげ(秋田)を観たとも言ってたな」
「…どうやったら東北で鹿児島のお土産が買えるのかしら?」
「さぁ?」
「…ところで小母さまはどうしたの?」
「ああ、
狼
(
昔
)
の血が滾るとか言って西区にあるスーパーの半額セール争奪戦に行ったぞ」
「……相変わらず親子揃ってフリーダムよね」
「いや〜///」
「褒めてないわ」
どうやら、鏡也のフリーダムな性格は義母である近衛恵子譲りらしい。
「あ、それと俺は天帝――」
「それはもういいわ」
というかしつこい。
「そこで何をしている虚」
館へと向かいならが会話をする二人であったが、その向かう先から声をかけられる。
「! お父さん」
声の主は虚と本音の父親―布仏誠人―で先代楯無の専属従者を務めていた人だ。
「はぁ〜い、お久しぶりです♪」
「………なぜ君がここにいるのかね?」
「何でって誘われたからに決まってるじゃないですかお義父さん」
「…君に義父と呼ばれる筋合いは無い」
心底不思議そうにそう答える鏡也にそれを心底嫌そうに返す誠人。
どのような人柄であろうと娘の相手を憎く思うのが父親心。
誠人もこれに該当し、娘の恋心を射抜きいずれ攫って行くであろう
鏡也
(
この男
)
が中々好きになれないようだ。
まぁ、主な原因が鏡也が誠人で遊ぶからなのだが…
「じゃ
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